2021年も残すところあと2日とちょっと。
これが最後になるであろうブログは、昨年同様2021年に出会った数々のモノからマイベスト10を。2021年に出会ったモノということで、リリースがかなり前のモノもあることはご容赦を。


10位 Tell Mama/ETTA JAMES
【1968年作品 2月17日購入】

普段R&Bやソウルミュージックの類はあまり聞かない自分がこのアルバムを手に入れたのは、ザ・モッズのベーシスト北里晃一氏がインスタで紹介していたから。

ということは、2月のブログでも触れたこと。

ベーシストにとってこのテル・ママのグルーヴ感に痺れない人はそうそういないのでは?


普段聞かないタイプの音楽から受ける刺激もまた一興。


この2021年に1968年の作品をベスト10に選んでしまうところもまたこのブログならではか。



9位 HEY!SAY!301201/THE MINKS(DVD)
【2019年作品 6月12日購入】

ここ札幌出身のミンクスがメジャーで活躍したのは10年にも満たない僅かな期間。それでもテレビドラマの主題歌に起用されたパッシュがヒットしたので今でもその名を覚えているって人は多いかも。

自分もご多分に漏れず知ってるのはこの曲くらいのものだった。


自分たちが活躍した平成が終わろうとしていた平成30年に再び集結して行われたライブを収めたのがこのDVD。
この作品からは今でもロックが堪らなく好きで、ライブができることに幸せを感じまくっているメンバーの様子がひしひしと伝わってくる。曲を知らなくたって、そんな姿を目にすることができるだけでこのDVDを買った価値はある。


このライブがきっかっけとなったのか、メジャーデビュー30周年となる令和元年、彼らは再び活動を再開した。



8位 アイドルロック

4月20日、元ベイ・シティ・ローラーズのボーカルだったレスリー・マッコーエンが65歳の若さで亡くなった。ベイ・シティ・ローラーズがロックの入り口だった自分にとって、この訃報はかなりの衝撃だった。

そんなことがきっかけで、あの頃夢中になって聞いていたアイドル・ロックが少し気になりだした。


あの頃は雑誌で紹介されたのを目にして気になったとしても、少ないお小遣いで買えるのはほんの僅かのバンドだけだった。 

ということで、当時買えなかったレコードを買い漁ることに。


レスリー・マッコーエンのソロ作品、同じくベイ・シティ・ローラーズ脱退後にリリースされたアラン・ロングミュアーのソロシングル、イアン・ミッチェル・バンドにロゼッタ・ストーン、バスター、フリント・ロック、デッド・エンド・キッズ、極めつけはレスリーのお兄さんジャミー・ワイルドのソロシングルつてところだろうか。
今の自分が好んで聴くタイプのロックとは真逆に位置するタイプのロックではあるけど、自分の原点でもあるこれらのアイドル・ロックを聞くと今でもワクワクしてしまうのだ。



次はクイーンに近い感じのエンジェルあたりでも。



7位 頭脳警察3/頭脳警察(CD)
【1972年作品 8月8日購入】

パンタと言えばパンタ&ハルに限るという変わり種な自分。頑なに頭脳警察に手を出すことはしなかった。いや、一度だけ名盤といわれる悪たれ小僧を購入してみたことがあったがピンとくるものがなく、やはりハルを支持する自分に間違いはなかったなどと悦に入っていたのは、今振り返ると勘違いも甚だしい。


なのに何故か気まぐれで買ってみたこの3。一曲目のふざけるんじねぇよで一発カウンターパンチをくらってしまった。

こうなってしまったら、あとはもう1から順にすべて聞かないと気が済まない。ということでほぼ全作品をコンプリート。この3を選んだのは最初の衝撃があまりにも大きかったということで。



6位 VOICE/DUDE TONE(マキシCD)
【2021年作品 12月14日購入】

ここにきてようやくの2021年の作品(笑)


ザ・モッズのギタリスト苣木寛之のソロプロジェクトDUDE TONE、7年ぶりの新作はやはりこのコロナ禍があったからこその作品(”コロナのせいで”なんて曲も収録されています)。 


今回はほぼ一人で仕上げたということでプロジェクト発足当初の原点に戻った感じに。
出色の3曲目”親不孝通りを抜け”は自分の好きな前作のバンドスタイルに近いタイプのナンバーで、個人的にはイチオシ。



5位 READY TO ROCK/THE MODS(マキシCD)
【2021年作品 10月20日購入】

待ちに待ったザ・モッズの新作は野音でのライブの10日前という絶好の時期にリリース。

新曲2曲+ライブ音源1曲で物足りなさはあったものの、久しぶりのロックスタイルの作品に歓喜。

長いコロナ禍に少しだけ光が見え始め、再びロックする体制が整った気持ちが表れたモッズらしいナンバーのREADY TO ROCK。


タイトルを目にした時からこれは名曲に間違いないとピンときた2曲目の”涙のワンウェイ”は、予想通り、いや予想以上に好みのナンバーだった。
LONG WAY、BOCKAWAY等々、モッズはWAYの文字がタイトルにつく曲に名曲多し。
この曲を野音で聴いたら最高だなとの希望は見事に砕け散ったのだが・・・。



4位 1年半以上ぶりのライブ!!

突然のモッズからのツアー開始のニュース。驚きと喜びと、札幌公演がないがっかり感。

しか~し、なんと40th ANNIVERSARY 野音ライブ決定に狂喜。久しぶりのライブがモッズの野音!テンションが上がらないわけがない。
が、その前にチケットが手に入るかが心配。が、見事に抽選に当選、しかもモッズ野音3回目にしてようやく前列5番目の絶好席。


10月30日、いつもとは違って開始前のモッズコールはおろか、演奏中に歌うこともできず拍手のみでレスポンスするしかないという異例の野音。
それでも久しぶりのライブ、モッズ野音は、その前後の旧友との再会も含め最高の2日間となった。
遠くない将来、モッズファンと話すたびに「俺、あの伝説の野音ライブに行ったんだぜ」と自慢することになる予感が(笑)

モッズ野音の興奮も冷めやらぬ11月27日。

ザ・コレクターズ35th アニバーサリーツアー札幌公演。 


会場に入って女子率の高さに腰が引けつつもしっかり初コレクターズを堪能。ザ・モッズとは違ったライブの雰囲気もまた新鮮でgood!

これから札幌公演があるたびに足を向けること確定。


年明けの武道館公演も行ってみたい気持ちMAXではあるが、今回は我慢してDVDがリリースされるのを待つことに。

今年はのライブ参戦はこの2本だけ。でも、ようやくライブが再開されたことは何物にも代えられない幸せ。



3位 EARLY ACTION/THE MODS(DVD)
【2021年作品 12月14日購入】

6月に配信された無観客ライブに配信時には公開されなかった3曲とメンバー4人のトークセッションを加えてDVDとしてリリース。

デビュー前後あまりライブハウスでライブを行うことがなかったモッズだが、新宿ACBと目黒鹿鳴館では何度かライブを行っていた。


今回はデビュー40年を記念して、テレビ番組トップテンに出演した時に中継地点となった鹿鳴館で、初期EPIC時代のナンバーに限定したライブ。


コロナ禍以降は森山のソロ、モッズとしてはアコースティックタイプのライブ配信でDVD化もされたBRIGADE JAMといつもとは違う活動が続いていたので、久しぶりにバンドしてロックスタイルのライブ、しかもあの伝説の鹿鳴館で、ということで胸を躍らせたファンも多かったことだろう。


ライブで演奏される機会がなくなった”夜が呼んでる”と”ONE BOY”の2曲が収録されているだけでも買いの1枚。



2位 Filmography/THE COLLECTORS(DVD)
【2021年作品 11月27日購入】

こちらもコロナ禍でライブ活動ができない期間にLIVING ROOM LIVE SHOWと銘打って何度かに渡り有料配信されたものに大阪野音でのライブ、メンバーのトーク、PV集、そして新曲2曲という驚異のDVD6枚+CD1枚のBOX!

1万円越えの作品はそうそう容易く買えるものではないが、それでもなんとかお金を貯めてリリース後暫く経ってからようやく購入。


ザ・モッズの作品よりこちらが上の順位となったのは、単純にこちらの作品を見る回数が多かったから。


音楽スタイルとしてのモッズって自分ではまだ理解できていないが、パンクと同じで音楽スタイルじゃなく生き方なんだろうなぁ・・・。
フレッドペリーやターゲットマークにハマるとこまではまだ至ってません・・・



1位 KNOCKIN’ BLUES/THE KNOCKERS(CD)
【2016年作品 3月5日購入】

誰が何と言おうと自分にとってはこのアルバムが今年出会った中でのイチオシ。


この春、激しい無力感とやる気のなさからこの俺を救ってくれたのは間違いなくこのアルバム。

この歳になってもまだロックに、パンクに救われることがある。なんて幸せなことなんだ。


札幌在住のマイナーなパンクバンドが5年前に放ったアルバムだが、音楽にメジャーもマイナーもへったくれもないし、いつリリースされたかなんてどうでもいい。
自分の琴線にどれだけ触れたか、どれだけ心を揺さぶられたか。これだけ。


このアルバムが他人にどう評価されるかなんて知ったこっちゃない。
俺の人生を救ってくれた、それだけで充分だ。


今年どころか、今まで出会った中でも1、2番を争うほどの名盤‼︎と言ってもいいかも。


さてさて、今年もいろいろな出会いがありました。年末が押し迫った今日も近所のブックオフの500円以下コーナーで見つけた2枚をついつい。

こんな調子で2022年も変わらずにロックだらけの年なら言うことないかな。


まずはこの1年お付き合いいただきありがとうございました。2022年もよかったらまたお付き合いください。


それでは皆さま良い年末年始を♬♬♬