カトマンズというタイトルにつられて読んでみたのですけど、がっかりな内容でした。
ミュージシャンのサカナクション・山口一郎氏が本の帯に「旅にもまれながらつづる文章を読んで、やっぱり本当に才能のあるヤツだと思った」と記載しているのだけど、ボクにはその言葉が理解できませんでした。
読み始めてすぐの10Pに「前方から客室乗務員がヒールを鳴らしながら歩いてきた」,さらに13Pには「・・・国際空港へと到着した飛行機は、乗客をスムーズに外へと吐き出した」こういう表現がいたるところに出てきます。
飛行機の中の狭い通路でヒールを鳴らさないでしょ。
空港に到着した飛行機から降りる乗客を見て「スムーズに外へと吐き出した」という表現はどう解釈すればよいのか。
このおかしな表現が出てくるたびに疲れてしまいました。
著者としては読者に共感を得たいと思って書いたんだろうか。
そんなことを考えてしまいました。
著者は自分でもめんどくさい人間と自覚しているようだけど、それが行動とマッチしていないところがすごく不自然に感じました。
著者の古舘佑太郎は10代の頃からミュージシャンを生業としてきましたが32歳でバンドを解散します。
そのことを先輩のサカナクションの山口一郎氏に伝えた際に「カトマンズに行け!」と命じられます。
そこからアジア放浪への旅に出ることになります。
冒頭から自らを潔癖症でせっかち,そもそも旅が嫌いだとしているのですが,その時点で嫌な予感がしました。
バックパッカーなんてあり得ないとまでいうのだから断るのが自然だし,旅に出た動機が全く本文から読み取れませんでした。
そして,旅を終えても何か得るものがあったとは思えませんでした。
現地のことを下調べをしたようなしなかったような,とても中途半端な旅で,他人の金だからまあいいかという中途半端な旅にしか見えませんでした。
道中のトラブルも,当然起こるべくして起こったものでした。
ガンジス河で沐浴しようがしまいがどうでもいいことを長々と記載する。
いやなら入らなければよいだけのこと。
とりあえず最後まで読んだけど,無駄な時間を使ってしまいました。
ボクはネパールだけでいいから放浪してみたい。
