
こんな本も読んでみました。
「地方消滅」
昨日の続きから書いていきます。
三浦綾子さんが初めて教壇に立った尋常小学校は,北海道の歌志内市(現在の地名)というところでした。
当時は炭鉱町として栄え,最盛期には4万6千人の人口がありました。
しかし,現在は3600人。なんと最盛期の1/10以下にまで減少して,今では全国で一番人口の少ない市になりました。
人口の減少は歌志内市に限りません。
日本全国で起こっている現象です。
現在のままの状況が続けば,30年後には1億人を切ることが確実です。
そこまで人口が減少すると税収も大きく落ち込んで自治体の運営にも影響してきます。
「現在1718ある自治体のうちの896の団体が消滅する」
この本の著者の増田ひろやさんは警鐘しています。
「合計特殊出生率」という言葉を聞いたことがありますか?
簡単に言えば,一人の女性が生涯に産む子供の数のことです。
平成26年度は全国平均で1.42人です。
単純に考えれば一人の女性に二人のお子さんを産んでいただかないと現状の人口を維持することは出来ません。
ところが2.0人を切ってからすでに40年を経過しています。
狭い日本,人口は今の半分くらいでいいんじゃない。
そんな意見もあるでしょう。
確かにそれも一理あります。
しかしそう単純にはいかないんです。
このまま人口が減るということは高齢者ばかりの世の中になるということです。
誰がその高齢者を支えていくのでしょうか?
人口ピラミッドを考えてみてください。
40年ほど前までは二等辺三角形に近い形が続いて人口が増加してきました。
ところが現在は逆三角形の構図になりつつあります。
どこかの時点で2.0人をキープできる状態を作らなければならないんです。
安倍総理は1.8人を目標として,50年後には1億人をキープすると言っています。
今の政策で果たしてそんなことが可能なのか?
保育所を増やすとか,そんな単純な問題で解決できるとは私には思えません。
「日本死ね」などというふざけたブログにあたふたしている安倍総理に先を見据えた政策が期待できるのでしょうか?
かつて,「貧乏子だくさん」という言葉がありました。
何故そういう時代があったのか?
そういったところから検証して,これからどんな社会を目指していくのかを考えていくべきです。
そうした先を見据えたしっかりした政策が出されれば,来年4月の消費税10%にも国民の賛同が得られるのではないでしょうか。
「美しい国へ」を出版したころの安倍さんに期待していたんだけど。
今の安倍さんには「頑張って」という声をかける気持ちにはなれません。