時は神無月、万聖節前夜の当月で御座います。
万聖節前夜布教教団団長たる私は、長月から霜月迄が万聖節前夜教化月間と定めて居りますので、心が昂る月です。
万聖節前夜を祝うのに三月も要るのか、と御思いの方が多いでしょう。
少なくとも、晦日に当日を控える神無月だけで十分だろう、と思われる方が大半でしょう。
私に取っての万聖節前夜が大祭なのも勿論ですが、長月と霜月もきちんと理由が有っての三月なのです。
前述の通り、当日を含む月なので、神無月は言わずもがなです。
そして、長月晦日は吸血鬼の日で、更に霜月朔日は万聖節です。
ほら、三月は万聖節前夜の為の前月と後月でしょう。
万聖節前夜を愛する者は祝わねば成らない三月でしょう。
魔力を高める前月祭、魔力を解き放つ当月祭、魔力を蓄える後月祭でしょう。
等と供述して居り、でしょうか。
それでも事実ですし、万聖節前夜布教教団団長の、私の、長年に渡り提唱して居ります常識で有り定義なのでね。ふふふ。
神無月に入り、本日で七日、早、一週間が経ちました。
空気も、気持ちも、万聖節前夜を纏って帯びて、幸せが芳う時期です。
昨年の万聖節前夜を終えてから待ち望んだ三六四日が、残す所、二十四日に迄成ったと思うと、わくわくもどきどきも止まりません。
今宵は神無月の満月、狩猟月。
さあ、狩りに出掛けましょう。魔物を連れて、御菓子を求めて。
