一年間ほとんど トップの試合に
出られなかった海人
理由もなんとなく聞いてはいるけれど
彼は腐ることなく
いつも 黙々と練習していた
三保に行くたび
一番最後の最後まで 居残り練習していて
正直 待ちくたびれたことも…(笑)
それなのに ファンサも丁寧でね
お昼なんか とっくに過ぎているのに
少年団の キーパーの子がファンで
連れて行って 質問したこともあった
『どうすれば うまくなりますか？』
かなり長いこと 考えたあとで
『どんなボールでも取ろうと思うこと』
と 答えてくれた
最近では 今のエスパルスの状態を
選手会長としての立場だけでなく
個人の考えも 聞かせてくれた
そのときに感じたのは
清水という土地、エスパルスというチームを
けっして 軽く見てはいないということ
サッカー選手としての自分を
とてもストイックにみていること
そして 最後にキッパリと言った
『今は移籍に関しては 全く考えていない
そんな事考えたら 天皇杯に集中できない
終わってから ゆっくり考えればいい』
その表情を見て
私は ますます彼のことが好きになった
どの選手もみな 真剣だと思う
限られた時間を精一杯生きている
オレンジのユニフォームを着て
一体となって 闘ってきたんだから
間違いなくオレンジの血が流れている
どこの世界にもある出会いと別れ
それを非難されるのは 違うと思う
多くは語らないけれど
『仕方ないこと』として受け容れるべき…
この２試合 海人のプレーは
一年分の鬱憤を晴らすかのように
見ていて気持ちよかったし 安心だった
試合に集中する と約束した
その言葉を 体で表現してくれた
きっと明日も 国立のピッチの上で
約束を果たしてくれることでしょう
その後のことは…
海人自身が 自分が納得する道を
選べば それでいいと思う
私にとって 初めての大舞台なんだけど
妙に心が落ち着いているというか
一年間めいっぱい愛した このチームの
健太エスパルスの集大成を
この目で 見届けられることが
なによりうれしいのです
がんばれ！ エスパルス！！
頂点目指して 駆け上がれ！！！
すみません、最後はエスパさんのパクリです
