
(3)クラシックとロックの融合からの再出発
ニコ・ディ・パロとヴィットリオ・デ・スカルツィが和解した。「コンチェルト・グロッソ Ⅰ」でお世話になった映画音楽界の巨匠、ルイス・エンリケス・バカロフさんの再協力を得て、「コンチェルト・グロッソ Ⅱ」を完成させた。Ⅰと違いⅡはサントラではない為、制約がなくのびのびと演奏している。美しさで言えばⅠよりⅡの方が上かもしれない。そしてエンディングの「太陽王(Le Roi Soleil)」、スリリングな出だし、中間部での絶妙なコーラスが話題となった名曲と言われています。
ニコ・ディ・パロとヴィットリオ・デ・スカルツィが揃った事は良かった。でもこのアルバムはとても中途半端に聴こえる。音楽性の違いから分裂してきたニコ・ディ・パロとヴィットリオ・デ・スカルツィの折衷点として、お互いの個性を抑えて売上に期待がかかる「コンチェルト・グロッソ」という名前を使ったのだろうけど、このアルバムは話題性だけで面白くない。事実、イタリア盤は「コンチェルト・グロッソ Ⅰ&Ⅱ」として1枚のアルバムで売られているらしい。カップリングしないとⅡ単体では売れないのではないか。
そして「コンチェルト・グロッソ Ⅱ」発売時に録音されたライブ・アルバム。音質の問題で発売が3年引き伸ばれ、次作「アルデバラン」の後に発売された。1stアルバムからの2曲で始まり、その後のNew Trollsの方向性を決定づける「アルデバラン」の1曲目プロトタイプが演奏されました。ライブを生で聴いた人達はプロトタイプを知る事が出来ましたが、アルバムの発売が逆になった為、殆どの人達は次の変化に驚いたのではないでしょうか。