New Trolls (ニュー・トロルス) イタリア (5 of 5) | pulsar21

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(4)コーラス重視ポップスターへの回帰

 New Trolls黄金時代の始まりです。初期の歌物重視のポップ・グループに戻ったとはいえ、もうすぐ1980年代、欧米の流行に乗った音作りとなっています。前作のライブ・アルバムで演奏されたアルバム「アルデバラン」1曲目「ディスコ組曲(Suite Disco)」です。


 New Trollsのニュー・アルバム「アルデバラン」を手に入れた人が1曲目からこの曲を聴いて、どれだけ驚いた事でしょう。「コンチェルト・グロッソ Ⅰ」や「UT」などのイメージで聴いたら、最初は拒絶反応を示す人もいたかもしれません。でも自分はかっこいい曲だと思います。そして冒頭に出てきた「アルデバラン」のボーナス・トラック Testi E Musiche Di など、分厚いコーラスワークを前面に出した曲がメインになってきました。 あのすばらしき夜(Quella carezza della sera) アルデバラン(Aldebaran) の代表的な2曲のバラード、3曲目の 愛のハーモニー(Musica insieme) ではハイトーンのコーラスワークが楽しめます。エンディングの大作 ダンシング(Dancing) 最初と最後はファンキーっぽく聴こえるけど、中間部にはクイーンを彷彿させるコーラスがあり、曲の構成力にはポップ・グループにはなったけど今までのNew Trollsの意地みたいなものを感じます。

 続いて発売されたNew Trollsのセルフ・タイトル・アルバム(急にセルフ・タイトル・アルバムなんか発売したものだから、わかりやすくNew Trolls '79と呼ばれています。)、前作「アルデバラン」とメンバーは変わらす、内容の方も前作を踏破しているような感じを受けます。1曲目「炎(Fuoco)」です。


http://www.youtube.com/watch?v=it1zqouJz4c 動画は動きません。

7曲目 飛翔(Volo) のコーラスワークも良いです。

 1980年代に入って最初に発表されたアルバム「FS(エッフェ・エッセ)」、ポップ・アルバムでありながらキング・レコードのLPヨーロピアン・ロック・コレクションのシリーズが続いている最中、リアルタイムで紹介されました。しかし売れずに、1年程度で廃盤になってしまったようです。ヨーロピアン・ロック・コレクションのシリーズ内でなければ売れていたかもしれません。このシリーズの他作品とは一線を画しているように思います。(ただ、このシリーズではイギリスのサイケ、ホークウィンドも紹介されていましたが・・・)それでも自分は「FS(エッフェ・エッセ)」を高く評価しています。優しい甘美溢れるメロディが一杯詰まった分厚いコーラスワークなどでドラマチックに仕上げたこのアルバム、もっと陽の目を見ても良いような気がします。

1曲目「旅のはじまり(Il treno)」
New Trolls - Il Treno (常磐線下り 綾瀬 - 松戸)

5曲目「ジルダ(Gilda)」
6曲目「甘美な月明かり(Quella luna dolce)」
New Trolls - Gilda, Quella Luna Dolce (総武流山電鉄)

 「FS(エッフェ・エッセ)」とはイタリア国営鉄道の事。列車が走るような効果音を随所に挿入し、「FS(エッフェ・エッセ)」が立ち寄る駅々における現実的な出来事や幻想をコンセプト・アルバムのようにまとめられています。旅情を誘うアルバム、ようつべでも何人かのユーザーが色々なアイデアで動画をUPしています。自分もそれに習って(?)作成してみました。

 「アルデバラン」「ニュー・トロルス 79」から引き続いたディスコ調な曲もあります。8曲目「私の詩(La mia canzone)」です。


http://www.youtube.com/watch?v=-hyoaMC2pxQ 動画は動きません。

 ポップ・グループに戻って4作目のアルバム「アメリカOK(America OK)」、作詞には Lucio Battisti(ルーチョ・バッティスティ) の盟友だったモゴールが迎えられました。前作「FS(エッフェ・エッセ)」の甘美な世界ではなく、前々作の「ニュー・トロルス 79」に近い音作り。アルバム・タイトル曲「遥かなアメリカ(Ameriva O.K.)」です。


http://www.youtube.com/watch?v=jKNmJtxX5AM (G, vo)ニコ (Key,lead vo)ヴィットリオ

 New Trollsはこの後、ライブアルバムを1枚挟んでオリジナル・アルバム3枚を発売したものの、ニコ・ディ・パロが交通事故で重傷を負ってしまい、2000年の声を聞く事なく、New Trollsはバンド活動を休止しました。
 それでもNew Trollsは死んでいなかった。長期リハビリを経て復帰したニコ・ディ・パロとヴィットリオ・デ・スカルツィが揃って、2007年「Concerto Grosso - The Seven Season」を発表しました。「コンチェルト・グロッソ Ⅱ」の悪い印象の為、このアルバムは未聴だけど、ニコ・ディ・パロの快気祝でもあったのでしょうか。同時期にライブ・アルバムを発売し(DVD付)、その後New Trollsとしてのアルバムは見ていません。2007年の事です。
 ヴィットリオ・デ・スカルツィはアルバムも発売して精力的にソロ活動を行っているようです。ニコ・ディ・パロはようつべの動画を見る限り、ライブ活動はしている模様。1974年前後の「アトミック・システム」以外はデビュー以来ずっと一緒にいてNew Trollsを名乗ってきたニコ・ディ・パロ(1947年生)とヴィットリオ・デ・スカルツィ(1949年生)。ニコ・ディ・パロの方が2歳年上だけど、2人とも60歳代半ば。ニコ・ディ・パロはライブ活動をしていても、交通事故の影響なのか、ギターを演奏している姿を見かける事はできません。ヴィットリオ・デ・スカルツィはソロとして好きな音楽ををやっているみたいだし、もう2人で組む事はないのかもしれません。

あのすばらしき夜(Quella carezza della sera)

http://www.youtube.com/watch?v=-r4-aTeajSY
(歌は最初の2分だけ。後の4分は昔の写真を織り交ぜながらインタビューが続きます。)