HENRY COW (ヘンリー・カウ) イギリス (2 of 2) | pulsar21

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HENRY COWは1968年5月、ギター&ヴァイオリンのFred Frith(フレッド・フリス)と、サックス&クラリネットのTim Hodgkinson(ティム・ホジキンソン)の2人が中心となって結成されました。2年後の1971年9月にドラマーのChris Cutler(クリス・カトラー)が加わり、この3人はHENRY COW全アルバムに参加している中心メンバー。そしてHENRY COWにとって重要なメンバーとなったbassoonを操る女性管楽器奏者Lindsay Cooper(リンゼイ・クーパー)、彼女は2ndからの参加になりました。記事(1 of 2)冒頭の動画に出てくる女性ベーシストのGeorgie Born(ジョジー・ボーン)がレコーディングにクレジットされているのは4thアルバムエンディングの曲「Half The Sky」のみ。ベーシストは1969年10月から1976年3月までJohn Greaves(ジョン・グリーブス)でした。Greavesが脱退したことによりBornが加わりました。

HENRY COWが欲していた「歌」、Dagmar Krause(ダグマー・クラウゼ)の加入、この時期の音も決して嫌いではありません。1stのトータル性、2ndのアンサンブル、3rdの個性的なボーカル、4thの安定性、4枚とも素晴らしい出来だと思いますが、個人的には緊迫したアンサンブルが聴ける、2nd「Unrest」が一番好きなアルバムです。3曲目にはHENRY COWの代名詞とも呼ばれる12分を越える曲「 Ruins 」が収録されています。アルバム後半は即興演奏が殆どで、でもその緊張感がたまらなく良いのです。メンバーそれぞれが自分の音を楽しんで自己主張し合いながらも全体としてまとまっている。そして美しくドラマチックなエンディング(短いですが)で、このアルバムは終わります。「Ruins」の前曲「Half asleep; Half awake」この曲は好きで良く聴いています。美しいピアノ・ソロで始まり美しいピアノ・ソロで終わる。中間部はベースの音に導かれオーボエのリードから始まり、聴いていると Robert Wyatt(ロバート・ワイアット) が居た頃の SOFT MACHINE と重なってきます。


http://www.youtube.com/watch?v=_BMr5NP8mqs 動画は動きません。

HENRY COWのドラマーChris CutlerはRobert Wyattを敬愛していて、HENRY COW 1975春のヨーロッパ・ツアーでRobert Wyattは3回共演(ロンドン・パリ・ローマ)しており、その時の模様が翌年ライブアルバム「Concerts」として発表されています。ローマで共演した時の写真が冒頭です。左からLindsay Cooper(リンゼイ・クーパー)(bassoonが立てかけてあります。)、Robert Wyatt(ロバート・ワイアット)、Dagmar Krause(ダグマー・クラウゼ)、Chris Cutler(クリス・カトラー)です。

1977年3月、デビューからHENRY COWのアルバムを発売してきたVirginレーベルから契約を切られてしまいます。病気がちでツアーに参加している事が辛かったのでしょう、Dagmar Krauseは同年暮れにHENRY COWを去る事になりました。翌1978年2月にはベースのGeorgie Bornが脱退を表明し、しばらくはツアーに同行していましたが、長いヨーロッパ・ツアーの間にLindsay Cooperとともに本国イギリスへ帰ってしまいました。最大3人居た女性ミュージシャン達が全て外れてしまいました。それでもLindsay Cooperは最後のフランス・イタリアツアーからは復帰し、1978年7月25日のツアー最終日、HENRY COWは解散を発表しました。

Virginレーベルからの契約打ち切り後、HENRY COWが企画してロンドンでR.I.O.ロック・フェスティバルを開催しました(R.I.O. = Rock In Opposition = 反体制派ロック)。R.I.O.はHENRY COWのもと組織化され、R.I.O.活動の為Recommendedレコードも設立されました。

1978年7月25日、最後のツアー終了&解散声明、翌8月からはスイスで4thアルバム「Western Culture」のレコーディングに入り、録音終了後、HENRY COWは解散しました。LPA面全曲をTim Hodgkinsonが作曲し、B面全曲をLindsay Cooperが作曲しました。エンディングの「1/2 The Sky」はGeorgie Bornがベースを弾いている唯一の録音曲です。このアルバムの他曲はFred Frithがベースを弾いています。


http://www.youtube.com/watch?v=FWClkmALaSQ イメージ動画です。

SOFT MACHINEを柔らかくしたようなHENRY COWの音。カンタベリー特有の複雑な楽曲の中でも優しさを感じさせる音。最初はとっつきにくく感じるかもしれないけど、聞き込むうちに伝説の大物となっているのがわかるような気がします。ロンドンから程近いのに商業的に成功したのはマイク・オールドフィールドくらい。音を極めようとするカンタベリーの集団に、HENRY COWは間違いなく中心部に位置していました。