HENRY COW (ヘンリー・カウ) イギリス (1 of 2) | pulsar21

pulsar21

My YouTUBE Channel
https://www.youtube.com/channel/UCV6efTP0LkuFENbnrQ_x8lA

イメージ 1

1978年に解散しているグループですが(結成は1968年5月)、3年前に発売されたライブ音源10枚組「ヘンリー・カウ・ボックス:ザ・ロード」は結成40周年記念として発売されました。10枚のうち1枚は1976年スイスVevey(ヴヴェー)での野外コンサートの「映像」となっていて、同年6月に新加入したばかりの女性ベーシストGeorgie Born(ジョジー・ボーン、本来はチェロ奏者)を含めた 男3人女3人の6人編成になっていた時期 のものです。HENRY COWの映像はVeveyのライブが現存する唯一のものとなっているようで、野外しかなかったのか、それとも R.I.O. を組織したHENRY COWだから Chamber Rock(チェンバー・ロック) というジャンル分けに反発しての野外だったのか、Dagmar Krause(ダグマー・クラウゼ)の声はかすれぎみだし音質はいまいちだけど、 bassoon を使用しているLindsay Cooper(リンゼイ・クーパー)の姿が見えたり、Robert Frippがダブる職人技のようなFred Frith(フレッド・フリス)のギター、FrithとともにHENRY COWを創始し、もともとはサックスとクラリネットだったのにオルガンをひくようになったTim Hodgkinson(ティム・ホジキンソン)、でもこの10枚組を編集したドラマーのChris Cutler(クリス・カトラー)が一番目立っているように思います。

HENRY COW3枚目のアルバム「In Praise Of Learning」に収録されているFrith作曲Cutler作詞「Beautifull As The Moon」、映像の出だしでメンバー6人が紹介されています。

http://www.youtube.com/watch?v=Vfpq11-sRVQ
http://www.youtube.com/watch?v=374qf7xCFkY スタジオ版。 動画は動きません。
「In Praise Of Learning」からは、Hodgkinson作の大曲「Living I The Heart Of The Beast」がHENRY COWの代表曲と言われています。

   1973年8月  1st「Legend」
   1974年5月  2nd「Unrest」
  (1975年2月  「Desperate Straights」)
   1975年5月  3rd「In Praise Of Learning」
   1976年6月  ライブ・アルバム「Concerts」
   1978年12月 4th「Western Culture」

「Desperate Straights」はSLAPP HAPPYとHENRY COWの連名となっていますが、SLAPP HAPPY主導の為、他の4枚とサウンドは異なり、最後の曲「Caucasian Lullaby」以外は2分前後の歌物が殆どで、SLAPP HAPPYの名曲「「カサブランカ・ムーン」をカバーした 戸川純 のアルバムとダブってきます。HENRY COWから離れると、このアルバムも良質のポップ・アルバム、そしてバックは凄腕ミュージシャン達、5曲目の「Europa」には、当時 GONG のドラマーだった、Bill Brufordに言わせると「信頼できない人」 Pierre Moerlen (ピエール・モエルラン)がパーカッションとして参加しています。(「Europa」変な曲だけど・・・。)このアルバムが発売された1975年はGONG最高傑作「You」が発売された翌年でありDaevid Allen(デヴィッド・アレン)&Gilli Smyth(ジリ・スミス)がGONGを脱退しPierre MoerlenがGONGのリーダーとしてやっていかなくてはならなくなった年。でもこの人がリーダー時代のGONGは大物ゲストが多数参加し、「信頼できない人」ではあったけど、とても社交的であった事が想像されます。

HENRY COWのギターFred Frithも、1979年「 NEW YORK GONG 」に在籍していたミュージシャン2人とMASSACREというトリオ編成のグループを結成し、1981年に「Killing Time」というアルバムを残しています。GONGとのつながり、世界が狭いのかGONGの活動が広範囲だったのか。

Dagmar Krauseはボーカルをとっていないけど、「Desperate Straights」タイトル曲です。

http://www.youtube.com/watch?v=iTo7jm48ftQ イメージ動画です。

「In Praise Of Learning」もSLAPP HAPPYとの共作です。但し今度はHENRY COW主導で、でも、Dagmar Krauseのボーカルに引っ張られている感じもありますが、HENRY COWのサウンドです。1曲目「War」だけは「Desperate Straights」の音を残しています。共作であることを示しておきたかったのか。逆に「Desperate Straights」のラスト・ナンバー「Caucasian Lullaby」はSLAPP HAPPYではなく、HENRY COWの練習曲?

1975年、1976年に発表された3枚だけがDagmar Krauseのボーカル入りのアルバムで、1st2ndは補助的なヴォイス、4thはインスト・ナンバーのみとなっています。Discographyではわかりづらいですが、Dagmar Krauseは「In Praise Of Learning」後そのままHENRY COWに引き抜かれた形となって、SLAPP HAPPYは結局解散してしまいます。

HENRY COW 4thアルバムのレコーディング前の1978年1月、ニュー・アルバムが録音されました。そこにはDagmar Krauseが参加しHENRY COWのメンバーが演奏しているのにHENRY COWの音とはベクトルが違う、という事で ART BEARS というバンドの誕生となりました。3枚のアルバムを残して自然消滅、ギターのFred Frithがアメリカで居住権を得てニューヨークで活動する事になったのが原因の1つと言われています。ART BEARSは、特に2ndの「Winter Song」が歴史的名盤でそれなりの成功を収めたそうです。