Metamorfosi(メタモルフォシ) イタリア (1 of 2) | pulsar21

pulsar21

My YouTUBE Channel
https://www.youtube.com/channel/UCV6efTP0LkuFENbnrQ_x8lA

イメージ 1

1972年「6番目の日」   1973年「インフェルノ」   2004年「パラディーゾ」

作者でもあり主人公であるダンテの長編詩集「神曲」。迷い込んだ暗い森が地獄の入り口で、3人の案内人に導かれ天国の至高天へ昇りつめます。話は3部構成になっていて
    Inferno (インフェルノ)(地獄篇)
    ↓
   Purgatorio(プルガトーリオ)(煉獄篇)
    ↓
    Paradiso (パラディーゾ)(天国篇)
と進んでいきます。天国に昇天するまでの道案内人は、辺獄( Limbo (リンボ))に居た紀元前古代ローマに実在した詩人ウェルギリウスであり、天国で至高天に昇天するまでの道案内人は、ダンテが9歳の時に見初め25歳で他界したベアトリーチェという女性、至高天内ではベルナルドゥスに案内されました。

第一部「地獄篇( Inferno )」では地獄の最下層中心部でキリストを裏切ったユダとカエサルを裏切ったブルートゥスとカッシウスの3人を噛み締めながら永遠に氷漬けにされている魔王ルチフェロ( Lucifero )がいる場所に到着するまで、色々な地獄に亡者たちがふるい分けられ罰を受けます。三途の川を渡って地獄に入りますが、渡し守カロン( Caronte )が亡者を選別し、人生を無為に過ごしてきた者は地獄へも天国にも入る事は許されないとあります。

善でも悪でも何か生きた証を残せ、という事でしょうか。

三途の川を渡れてもキリストの洗礼を受けなかった者(最初の案内人であるウェルギリウスはキリスト誕生前に没しているので、洗礼は受けられなかった。)は、最初の地獄である辺獄( Limbo (リンボ))で永遠に時を過ごす事になります。暴力よりも罪が重いのが、詐欺や汚職などの悪意をもった行為で、 Malebolge (マルボルジェ(悪の嚢))によって10の嚢に振り分けられます。イスラム教の開祖ムハンマドと第四代カリフのアリーは、第九の嚢「不和・分離の種を蒔いた者」として裁かれ、腹を縦に切り裂かれ内蔵を露出させる事になります。その為、イスラム教では禁書となっています。そして最も重い罪が裏切り、肉親・祖国・客人・主人の4つを掲げています。地獄の最下層に幽閉されている魔王ルチフェロ( Lucifero )が地球の反対側の地表にある煉獄山まで繋がっており、ダンテと案内人ウェルギリウスはその穴を伝って煉獄山に到着しました。

地球の中心を通って反対側に抜ける?徒歩で?マントルは?・・・数えきれない疑問が湧くのは、 ジュール・ヴェルヌの地底探検 と同じ。でもそんな事を考えていては話が面白くなくなるので少年の心を持って・・・少年の方が現実的だったりすることも多々ありますが。

煉獄で罪を贖い、天国に昇天する準備をします。キリスト教の東西分裂は11世紀に起こりました。ダンテは西方教圏の信者であり、東方教圏には煉獄の教理が存在しないとの事。だから「神曲」は同じキリスト教でも受け入れられない箇所があります。

罪は贖う事が出来ないのか、と思ってもここは死後の世界。贖うのは生前、それももっともだと思う。ダンテは煉獄山で自分の事を第一冠高慢者の罪である、と述べている。高慢・嫉妬・憤怒・怠惰・貪欲・暴食・愛欲、自分はどこを避けられるだろうか・・・。

煉獄山頂で、第二の案内人であるダンテの愛しいベアトリーチェと再開し、天国( Paradiso )へ向かいます。月天( Cielo della Luna ) → 至高天(エンピレオ)( Empireo )まで全十天。天は地球を中心に回っている、プトレマイオスの天動説に従っていた時代。でも13世紀に土星までわかっていたとは驚きです。天国はベアトリーチェが案内してくれましたが、至高天(エンピレオ)( Empireo )だけは第三の案内人クレルヴォーのベルナルドゥスでした。ここに昇り詰めるまで多くの聖職者と出会い、話をし、霊感によって神の本体を感知する見神の域まで達したダンテでした。

ダンテの「神曲」、読んだ事はありません。難解だからという理由もあります。イスラム教の信者でも東方教会の信者でもないのですが、有名な本を読んだ事ないの、と問われた時には、理科系ですから、と逃げるようにしています(理由になっていませんが・・・。)あらすじはネット上にたくさんUPされているので、見比べて概略を知る事ができました。

ダンテの「神曲」、これをテーマにしたロック・アルバムが地元イタリアから70年代前半のプログレ全盛期に発表されました。1973年に発表されたメタモルフォシ(Metamorfosi)の2nd「 Inferno (インフェルノ)」、地獄篇をテーマにしたアルバムです。30年後の2004年には3rd「 Paradiso (パラディーゾ)」天国篇が発売されました。3rdアルバムが発売までこぎつけたのは、熱心な日本ファンのおかげだと言われています。3rdエンディングの「星の教会(La chiesa delle stelle)」です。

http://www.youtube.com/watch?v=yEJv1XurXU0 動画は動きません。

出だしのピアノが終わると前半は衰えを知らない Davide (Jimmy) Spitaleri(ダヴィデ・スピタレリ) のバリトン・ヴォイスがメインで、後半は Enrico Olivieri(エンリコ・オリヴィエッリ) のキーボードがメインです。パイプオルガンでのエンディングが感動的です。30年前のデビュー当時から交代していないのが、ボーカルのスピタレリとキーボードのオリヴィエッリです。1972年に発表されたデビュー・アルバムではエレキ・ギターが前面に出てくる部分も多く、ハード・ロックっぽい曲もありましたが、2nd、3rdは完全にキーボード主体です。