The Enid (エニド) イギリス | pulsar21

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           1985年 「The Spell(ザ・スペル)」


バークレー・ジェームス・ハーヴェスト(以下、BJH)と10年近くに及ぶ法廷論争を繰り広げた男、The Enidのリーダー、 ロバート・ジョン・ゴトフリー(Robert John Godfrey) 。BJHの最初期にオーケストラの指揮を執り、代表曲「モッキンバード」など、ゴトフリーは作曲にも携わった。しかし相応の印税が受け取れないという事で裁判となった。裁判の開始は、ここで紹介する「The Spell」が発表された時期でした。

このアルバム、20年以上もの間AHF90のカセットテープでしか手元になく、昨年、目白のワールド・ディスクでCDを見つけ、やっとデジタル化することができました。紙ジャケット仕様で全6曲+ボーナス1曲。このボーナスはライブで20分近くある曲。

6枚目のスタジオアルバムとなる、エニドの「ザ・スペル」。1~4曲目は「冬」「春」「夏」「秋」、ロス・カナリオス(Los Canarios)過去記事 がカバーしたヴィヴァルディの四季とは違う。本作は人間の一生を季節に例え、無垢の若者が叡智を体得する物語となっているワグナー最後のオペラ「パルジファル」からの強い影響を受けている。リーダーのゴトフリーがBJHのアルバムでオーケストラの指揮を執っていたことからも伺えるように、かなり クラシック寄りの音楽 を作っています。

このアルバムでのメンバー構成は、
  Robert John Godfrey : keyboards, vocals
  Stephen Stewart : guitars, synths and vocals
  Dave Storey : drums and percussion
  Glynn Evans : bass
よく見かけるロックバンドの構成だけど、これにオーケストラが入る。キース・エマーソンのナイスやリック・ウェイクマンのソロなど、オーケストラをバックに従えたアルバムはいくつもあるけど、The Enidはテクニックを強調せずゆったりとした曲が多い。「冬」「春」「夏」「秋」の4曲は特にゆったりと流れ、心地よい夢の中を漂っているような部分もある。この4曲の中で歌が入ってくるのは「夏」だけ。コーラスも美しい。「夏」の 後半部分でのギター は、まるでピンク・フロイドでのデヴィット・ギルモア、そうか、The Enidはロック・グループだったんだ。1曲目の「冬」これは全てクラシック。2曲目の「春」、エンディングの盛り上がりは感動ものです。


「冬」が8分、「春」が7分、「夏」が14分、「秋」が10分、その後の2曲が5分と3分。順番通りアナログLPに録音するには「夏」が邪魔して難しい曲の長さ。このアルバムは2枚組で発売されました。エニドサウンドをよりよい音でという思惑があり45回転スピードだった。その表記が見開きジャケットの内側に小さく書いてあったものだから、ゆったりとしたエニドサウンドがもっとゆったりと聴こえる通常のLPスピードで聴いてしまったファンが多かったらしい。

20分近くあるボーナストラック「The Song of Fand」、4曲から構成されていて2ndアルバム「Aerie Faerie Nonsense」に収録されています。その中の1曲、「The Grand Loving」、2ndアルバムから。


The Enidのライブ。動画の真ん中あたりにキーボードでもありリーダーのゴトフリー インタビューが出てきます。御伽噺にでも出てくるような容姿です。

http://www.youtube.com/watch?v=MmPQAtZL6-I

再生リスト

The Spell
1976年に発売されたデビューアルバムです。
1998年に発売されたアルバムです。2000年代の発売はありません。
The Enid その他