MUSEO ROSENBACH (ムゼオ・ローゼンバッハ) | pulsar21

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           1973 「ツァラトゥストラ組曲」

イタリアン・ヘヴィー・シンフォニック・ロックの雄、ムゼオ・ローゼンバッハ。キング・レコードが取り扱うまでは日本に原盤が数枚しかなく、数万円で取引されていた「ツァラトゥストラ組曲」。73年に発表され、これ1枚で解散してしまったが、90年代に未発表曲集2枚とライブ1枚が発売されている。

「幻の~」というアルバムは聴いてみてこんなもんか、と思ったりする時もあるけど、このアルバムは違う。間違いなく「買って良かった」というアルバム。

A面はタイトルと同じで「ツァラトゥストラ組曲」5部構成になっていて、1曲目の「 最初の男 」からびっくりさせられる。これはまさしく「クリムゾン・キングの宮殿」ではないか!5曲目の「 砂時計の宮殿 」でも同じフレーズが繰りかえされる。2曲目の「 昨日の王 」、オルガン、エレピ、メロトロンと複数種類のキーボードが登場し前半部は幻想的な曲調、中間部の低音ムーグで雰囲気が変わり終盤での物悲しげなボーカル。3曲目の「 善悪の彼方に 」、前曲からうってかわってアップテンポの曲調、ボーカルも激しい。ギターとオルガンの駆け引き、後半部はメロトロンで締めくくる。4曲目の「 超人 」軽やかなドラムが特徴な、1分半弱のボーカルナンバー。そして5曲目の「 砂時計の宮殿 」、またアップテンポの曲調をギターとオルガンが繰り返す。時折挟むメロトロンが変化を付けている。そして5分過ぎになるとがらりと曲調が変わり、1曲目のテーマを繰り返す。宮殿?エピタフ?を想像させる終わり方である。

ツァラトゥストラは19世紀後半の哲学者ニーチェの「ツァラトゥストラはかく語りき」の主人公の名前である。そしてツァラトゥストラはゾロアスター教のドイツ語読みであるが、ニーチェとは関係ないようです。「大地に忠実であれ、そして地上を超えた希望を説く者に信用を置くな」組曲4曲目にでてくる 超人 の意味である。

ローゼンバッハはニーチェとほぼ同時代の神経学の教授であり医者であったオットマー・ローゼンバッハが該当すると言われている。精神錯乱となったニーチェと関係がある医者なのかもしれない。

後半(LPではB面)の3曲は、現実生活の話である。ラストの曲が「 永遠の回帰 」、現実生活での生きる喜びと苦悩が、そのまま永遠の生活である、というテーマである。A面が超人、B面が永劫回帰というテーマで1枚のアルバムがトータル・アルバムとなっている。

1973年末から始まったオイルショック、そしてイタリアでの右翼政権誕生によってもたらされたものは、ロック・コンサートの妨害と禁止、レコードの製造中止と廃盤。当時イタリアの国内情勢がもっとよければ、ムゼオ・ローゼンバッハも解散しなかったかもしれない。エンディングの激しいボーカルが、何故か物悲しげに聴こえる。

Giancarlo Golzi : drums, timpani, vocals
Alberto Moreno : bass, piano
Enzo Merogno : guitar, vocals
Pit Corradi : mellotron, organ, vibraphone, electric piano
Stefano "LUPO" Galfi : lead vocals
Angelo Vaggi : mini Moog

(1)ツァラトゥストラ組曲(Zarathustra)
  a)最初の男(L'ultimo uomo)
  b)昨日の王(Il re di ieri)
  c)善悪の彼方に(Al di la del bene e del male)
  d)超人(Superuomo)
  e)砂時計の宮殿(Il tempio delle clessidre)
(2)女について(Degli Uomini)
(3)自然(Della Natura)
(4)永遠の回帰(Dell'eterno Ritorno)

「自然」ライブです。

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