IL VOLO (イル・ボーロ) | pulsar21

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'74 1st 「IL VOLO」           '75 2rd「Essere O Non Essere ?」

短くも激しく燃え尽きたスーパー・グループ、イル・ヴォーロ


クリームやジミ・ヘンドリクスの多大な影響を受けたギターのアルベルト・ラディウス(Alberto Radius)、この話の中心人物である。現在でもイタリアではシンガーソングライターとして人気があるらしい。IL VOLOでインターナショナルでの成功を夢見ていたが、叶う事はなかった。


イタリアのゴットファーザー、ルチオ・バティスティ。イタリアのボブ・ディランと呼ばれていた。現在でもラディウスとの関係は続く。そして彼のディレクターであったモゴール。この2人を中心として発足した「ヌメロ・ウーロ」レーベル。ラディウスを中心としたフォルムラ・トレとPFMなどが生まれ、クリムゾンのピート・シンフィールドに見出されたPFMが世界進出を果たした。
トレ=3。メンバーは、ラディウス、ロレンツィ、チコの3人だった。1968年に結成され、デビューアルバムは1970年発表。4枚のアルバムを残して解散。


バティスティの影響力は、フォルムラ・トレ3rdアルバムのプロデュースまで及び、4thアルバムでやっとバティスティ-モゴールから完全に脱却し、トレ自身がプロデュースしたのもつかの間、このアルバムを最後にチコは独立、ラディウスとロレンツィの2人はイタリアン・ロック界屈指の4人のプレーヤーを集めてイル・ヴォーロ結成へと向かう。1974年といえばPFMが世界的に認められて、バンコ、オザンナ、アレア、ニュー・トロルスなどイタリアを越えて活動し始め、イタリア音楽界がとても盛り上がっていた時期だった。イル・ヴォーロもまた、世界進出を目指して結成されたスーパー・グループだった。1stアルバムのジャケットの少年の純粋な瞳の輝きが、それを表していた。


   アルベルト・ラディウス (Alberto Radius) : ギター
   ガブリエーレ・ロレンツィ (Gabriele Lorenzi) : キーボード
   ジャンニ・ダラリオ (Gianni Dall'Aglio) : ギター
   マリオ・ラヴェッツィ (Mario Lavezzi) : キーボード
   ヴィンチェ・テンペラ (Vince Tempera) : ドラムス
   ロベルト・カレロ (Roberto Callero) : ベース


ツイン・ギター、ツイン・キーボードの重厚な編成である。それでいて音が過剰とならず、むしろ、強く触れたら壊れてしまいそうな、とても繊細な美しさに満ちた曲を、みごとなアンサンブルで力強く、ものすごい高いテンションで演奏している。2ndアルバムではヴォーカル曲を1曲にし、エフェクトで加工されたラディウスのギター、ロレンツィのキーボードがそれを補って、最良のインストルメンタルとなっている。大作にせず、1曲1曲を5分程度に切っているのも特徴。


イル・ヴォーロⅡはLPとしては時間が短い30分強で仕上がっている。この為、再発された時、2枚のアルバムを1枚にまとめられてしまった事があった。ジャケットは1st。2ndのイメージがIL VOLOをよく表していると思うのに、隠されてしまった。そしてLPで最初に発売された時、2ndはこの絵のように青い空だった。またこれも再発された時にオレンジの空になってしまった。何故?


個人的にはイル・ヴォーロⅡがイタリア・プログレのNo1アルバムだと思っている。しかしコマーシャルな成功が得られず、2枚のアルバムを残して解散。ラディウスはその後、シンガーソングライターとして成功したのだから、良かったのだろうけど。