Lamloise ~ Shagny
ニースを出発した私達は、ミシュラン三ツ星レストラン、「ラムロワーズ」のあるシャニーを目的地に、TGVに乗り込みました。ラムロワーズはいつか行ってみたいと思っていたレストランです。数週間前から予約していました。
ニースの朝市で買った、フルーツとブリー・ド・モー(日本で買うどんなブリーもかなわないほど美味しい)、それから様々なパンをかじりながら、ピクニック気分で車窓を眺めます。
ニースを出てから約6時間後、シャロン・シュール・ソーヌでローカル電車に乗り換え、2駅先のシャニーで降りました。
ラムロワーズのあるシャニーという町は、非常に静かな人気のないところでした。やっと見つけた若いおにいさんに「ラムロワーズは?」と聞くと、「知らない」という答え。次に見つけた女性の方に聞いて、何とか方向は分かりました。
タクシーもなかったので、スーツケースをゴロゴロ転がしながら、15分ほど歩いていくと、優しそうなおばあさんとすれ違い、「ラムロワーズ?(フランス語っぽく)」と聞くと、「まあ、結構なところへ行くのね」的にちょっとびっくりしたような仕草をして、「こっちよ」と教えてくれました。私達が歩き出すと、そのおばあさんは方向転換して、ゆっくりと私達について来るような感じで、いつまでも見送ってくれました。ホテルが見えたので、手を振って「ありがとう」とジェスチャーすると、おばあさんはうれしそうに手を振ってくれました。なんか、温かい気分になりました。
ホテルの部屋に案内されると、小菓子が用意されていました。
ディナーの予約は7:00。かなり早い方でした。
トリコロールのアミューズ。下からアスパラのピュレ、オマールのアメリケーヌ、そしてスモークサーモンのクリーム。
デセールではありません。感動的に美味しい一品。
黒トリュフと生ホタテのミルフィーユ。
黒トリュフが素晴らしい。ホタテは、日本人にとっては何の変哲もありません。かえって生臭さが目立つくらいです。残念なことに、コルトン・シャルルマーニュとの相性はいまいちでした。ブルゴーニュにせずに、ボルドーの白か、ロワールのサヴニエールとかにしておけばよかった。
ジャン・ラフェ シャンベルタン・クロ・ド・べーズ2000。
果実実とタンニンがワイルドで、私達が知っているクロ・ド・べーズとは違います。
私達の感覚では、普通のクロ・ド・べーズは、上質なスーツをフィットさせた女弁護士を思い浮かべさせるのですが、このクロ・ド・べーズは、第二ボタンまで外したちょいワルおやじって感じです。こんなクロ・ド・べーズもあるんですね。
本日のメイン。リムーザン産乳呑み仔羊フィレ肉の塩釜焼き。
ミルクラムのエキスを使ったスープ。デセール的ですが、味は濃厚な肉の香味です。
チーズワゴンより。好きなだけ選ばせてもらいました。
プレ・デセール。チョコレートのムース。
小菓子。
クレープ・シュゼット。グラン・マルニエでフランベ。ヴァニラアイスとチョコレートソルベと共に。
アップル・パイ。グラニー・スミス・ソルベと共に。
もう、お腹いっぱいです~ぅ。もう何も食べられませ~ん。
さすが三ツ星。素晴らしいレストランでした。
ただ、シェフ・ソムリエがいなかったのは残念でした。もっと、マリアージュの話をしたかったな。
さあ、明日から、この旅行の目的地、ピュリニー・モンラッシェ村に移動します。
Restaurant Chateau Eza ~ Eze, French Riviera
今年の2/6から2/14までの7泊9日間、フランスまでブルゴーニュ・ワインとグルメの旅をしてきました。フランスワイン好きな私達ですが、実はフランスの作り手を訪ねるのは、これが初めてです。
旅行は、ニースから始まり、ブルゴーニュ、そして最後はパリで締めくくりました。
ニースに行ったのは、お目当てのOlivier Leflaiveのホテルが2/8まで休業だということがわかったためです。それじゃあ最初の2日間は、あこがれの南仏、フレンチ・リヴィエラにでも行ってみるか、と。
成田からルフトハンザ航空で、フランクフルト経由でニースに飛びました。
長旅でしたので、夜ホテルに着くや、ぐっすり。
ニースの街並み。
泊まったホテルからの眺め。ニースに詳しいSAさんからお勧めいただいたホテル、の隣。
色鮮やかなイチゴたち。でも、あまり甘くない。
お花も束が大きいし、安いし・・・
ホテルだと味気ないので、朝市を回った後に近くのカフェで「プチ・デジュネ(朝食)」。クロワッサンが
香ばしくて、サクサクで、美味しい!!バゲットにバターとイチゴジャムを一緒に塗ってはさんで食べる
のも、Good。
結構濃いです。エスプレッソ並み。
お会計のとき、お兄さんがおつりをなぜか小銭でいっぱいにして返してくれます。ああ、好きなだけチップを
置けるようにですね。
その後、歩いてニースのバス・ターミナルに移動。行ってみたかったEze(エズ)村行きのバスのチケットを購入。10:40出発です。ものの20分でエズ村に到着。
斜面に並ぶ家々。家の色が統一されていて、一体感があり美しいです。
石造りのショップが点在していて、現実離れしたお伽の世界のようです。
散策しているうちに雨が降ってきました。
雨宿りしようと思ったら、目の前にシャトー・エザが・・・・・。
http://www.chateaueza.com/index.hotels
http://www.chateaueza.com/restaurant_and_bar.hotels
素晴らしいホテル&レストランのようです。さらに上を行くと言われる「ラ・シェーヴル・ドール」は、オフ・シーズンで休業中。
入口から中を覗いていたら・・・中から手招きされて・・・思わず入ってしまいました。
「何か飲まれますか?それとも食事ですか?食事は12:30からですけれど・・・」
「軽いものを。シャンパーニュでも頂こうかな」
「どうぞ、どうぞ」
と、中まで通されます。ソファと暖炉のある部屋です。ホテル客の荷物を運ぶロバ2頭を世話するおじさんが、ニコニコしながら、「ロバ見た?」などと言いながら、暖炉に薪をくべています。
お通しが出てきました。シェーヴル・チーズがベースとなったおつまみ。色もきれいです。
シャンパーニュ。グラスの持ち手の部分が「天使」です。なんとも豪華なグラス!
おつまみとの相性、いいですね。それにしても、このシャンパーニュ、美味しい!!
テタンジェ コント・ド・シャンパーニュ1998。 テタンジェのフラッグシップ。どうりで・・・。
本日のシャンパーニュらしい。
「このあと、どうなさいますか?」
「お腹が空いてきたので、食事にしようかな。12:30まで待てばいいんですね。」
ソファと暖炉のある部屋から、広々としたダイニングに移動します。ガラス越しに広大な地中海が一望できる席に案内されました。
メニューを渡され、フランス語と格闘。
マグロのタルタル。
ワインは、アンリ・ボノーのパレット・ロゼ2006を注文。ソムリエ氏曰く、「私が知る限り、世界で最もおいしいロゼです。」
確かに、ストラクチャーのしっかりした、上質のワインでした。
昼ということで、500mlのボトルにしてもらいました。
デセールは、レモンを使ったムース。レモンは近くのマントンの名物で、レモン祭りなるものがあるとか。
世界で最も眺めのいい場所と言われる、サン・ジャン・カップ・ド・フェラ(フェラ岬)が見えます。
私達がワインに興味があることが分かったのか、帰り際、ソムリエ氏がセラーに入っているワインを見せてくれました。
今度はエズに泊まりに来たいです。次はラ・シェーヴル・ドールかな。満足感一杯で、ニースに戻ります。
人々が浜に出ています。
夕日が沈んでいきます。天気が良くなって、良かったです。
夕日に映える街並み。
日没後のプロムナード・デ・ザングレ。
南仏でのリゾート気分を味わい、明日は、いよいよブルゴーニュに向けて出発です。
Yves Darviot Beaune 1er Cru 2002
イヴ・ダルヴィオのボーヌ・プルミエ・クリュ 2002を開けました。
2月にブルゴーニュを訪ねた際、オリヴィエ・ルフレーヴのホテルでワインテイスティングや畑見学の講師として働いている、ギィオム・エスムリーさんから頂いたボトルです。
何とこのワイン、ギィオムさん自らがヴィニュロンとして造ったワインなのです(栽培から醸造、販売までほとんどを一人でこなしたそうです)。それを自分の家のセラーに寝かせていて、私達が帰る際にわざわざ「これ、持ってけ」と渡してくれたのです。ですから、エチケットは貼っていないし、キャップシールもない。唯一、コルクを抜いて初めてヴィンテージがわかった、というわけです。
ちなみに、ギィオムさんは、心臓病を患ったため、2004年を最後にヴィニュロンの仕事から離れました。
とにもかくにも、こうして戴いた優良年のプルミエ・クリュ、感謝の気持ちを込めながら、丁寧に飲もうと思いました。
まず、色が鮮やか。赤っぽいルビー色です。香りは、ラズベリーやイチゴのような赤い小さな果実とチョコレート的なニュアンスもあります。ちょうど、赤い小さな実をふんだんに使ったフルーツケーキのようです。そして、味わいは極めてピュア。酸がやや高めで、美しさや可愛らしさが前面に出ていますが、その裏にはシルキーなタンニンが隠れていてストラクチャーを形作っているので、ただのイージーなワインとは一線を画しています。
合わせた食事は、和食にしました。
黒毛和牛の肉じゃが
良い肉を使って肉じゃがを作るのは、もったいないと言われそうですが、これを食べてしまうとやめられなくなってしまうんです。やはり、醤油で味付けしたとしても、素材の特徴は出ます。
ギィオムさんに「和食と合わせたよ」と伝えたくて、作ったお皿ですが、やはり酸のレベルが違ったためでしょうか、マリアージュとしては、まあ悪くはないが・・・といったところでした。
造った本人から頂いたワインですので、その人となりがワインにどう表れているのか、目をつむって考えながら、ゆっくりと頂きました。私達が滞在した4日間は、他に客がほとんどいなかったので、毎日ワインやワイン以外のことも含めて、ギィオムさんといろいろな話をさせていただきました。私達夫婦と同世代のギィオムさんですが、その明るく人懐こい人柄とは裏腹に数々の苦労を経験されていて、それが図らずもワインににじみ出ているような気がしてならないのでした。
いい経験をさせていただきました![]()
次からは、私達が今年の2月に訪れたフランスの話を連載的に書きたいと思います。ちょっと話が古いので恐縮なのですが、お付き合い頂ければと思います。













































