宝島を観てきました
戦後アメリカ統治下にあった沖縄の物語
フィクションと言う事ですが、実話ベースに作られたお話なので、当時の様子が生々しく伝わりました
国宝を上回る3時間越えの長い映画です
戦後80年(本来は本土復帰50周年に照準を合わせて作られたそうですがコロナ禍により延期)の節目に相応しい映画だったと思います
思っていた以上に辛いシーンが多く、実話ベースと思うと本当にやりきれなくて心がついていけませんでした
ちょっとネタバレ↓
中でも、後半のグスク(妻夫木聡)とレイ(窪田正孝)の掛け合いが1番心に響いた
〜グスク〜
葛藤がありつつも人間的に出来た「大人」
自分がみんなを守らなければいけない
今すぐは変わらないけど、いつかきっと変わる
人間はバカじゃないから
10年後、20年後には変わる
〜レイ〜
抗って抗って、それが無意味と知ってても抗って死ぬ方がいいと叫びながら泣く
出来る事ならアメリカの統治下から逃げ出したい
なんとかしたい
どうにもならない
どうにもならないから脅し、戦うしかない
どうにもならない....
レイは、まるで欲しいものが手に入らないで泣き叫ぶ子供のように見えた
けど押さえつけられた沖縄の人たちの思いがこのシーンに現れててジーンと来ました
この状況をなんとかしたい
とにかくもどかしかった
絶望するしかない人生って...
今もなお米軍基地が集中する沖縄
米兵による被害が未だ続く沖縄
同じ日本なのに他人事にしては行けないと思いました
