こんにちは。内山奈美です。
先週お便りしたイタリア首相交代のニュース。
退任式で首相と手を繋いでいた女性は正確には妻ではなく、法的な結婚はしていないパートナー。イタリア語で、コンパーニョ(女性形:コンパーニャ)といいます・・・という話から派生して続きです。
コンパーニョ(コンパーニャ)は事実上の夫(妻)。
前回お便りしましたように、夫(妻)とコンパーニョ(コンパーニャ)の違いは入籍しているか否かであり、入籍している方がエライとか、入籍してないから後ろ指さされる、というようなこともないのです。
かくいう私も今のパートナーと入籍したのは6年前。その前の6年間はコンパーニョ(コンパーニャ)の関係でしたが。別にそれが原因で嫌な思いをしたり、差別や不便を感じたこともなく。
夫と知り合って16年、一緒に住んで13年目の今も、まあまあ仲良く暮らしています^^
国際カップルの場合、特徴的なのは滞在許可の問題。そのためすぐ入籍して許可証を得るかたが多いですが。私は就労許可証を既に持っていたので問題なく。早い話・・・
籍を入れても入れなくても変わらないからどっちでもいい
・・・という感じで^^; まあ、バリバリ伝統主義者の私の両親は入籍をとても喜んだので、そういう意味では入籍してよかったですが。
何十年も一緒に暮らし、成人した子供がいてもずっとコンパーニョ(コンパーニャ)の関係のカップルも珍しくありませんし、入籍しているカップルの方が幸せそう、とか、長続きする、とも感じません。
これはパリ在住の友人も同じことを言っていましたし、更に事実婚が一般的な北欧では、若い年代の半数以上が事実婚だそう。
法的な結婚はしていないパートナー、に当たる日本語は、内縁の妻(夫)、でしょうか・・・なぜか一気に幸薄そうで日陰者でテレサ・テンさんの曲に出てくる女性のようなイメージになる^^;
日本は入籍しないと本人だけでなく、子供も法や世間から差別やいじめを受けるようで、それが暗~いイメージの理由かと。
でもそういった差別がなくなれば、自然と家族を持つことのハードルも下がり、将来的に出生率上昇にも繋がるかもしれませんよ。
・・・と書いていたら夫婦別姓(しかも「選択的」夫婦別姓)に反対の日本のシーラカンス元衆議院議員が「愛し合っているんなら姓が一緒でないと」なんて言っているニュースを読んでガビーン。
このシーラカンス、数年前にも「事実婚や夫婦別姓を認めると家族の絆がなくなる」みたいなこと言ってて。相変わらずですねえ。
事実婚も多く、例え入籍しても夫婦は別姓で、かつ家族の絆の強さで有名なイタリアで暮らす私は、心底驚きました!
事実婚も夫婦別姓も日本で認められるには当分かかりそう・・・
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