イタリア、コンテ首相の歴史的会見 | イタリア専門の旅行会社発、世界遺産に触れる海外旅行

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● イタリア、コンテ首相の歴史的会見

こんにちは。内山奈美です。

前々回お便りしたトリノのコーヒー焙煎会社のCMに使われた、チャップリンのセリフについてご質問いただきました。

あの演説は1940年の映画、独裁者、のラストシーン。心優しい二等兵がひょんなことから独裁者と間違われ、演説台に担ぎ上げられた時のセリフです。人類愛あふれる言葉にジーン・・・



リンカーン大統領、キング牧師、ケネディ大統領・・・有名な演説は色々ありますが。

ロックダウン開始直前、3/9のコンテ首相の会見も歴史に残ることでしょう。


この時にコンテ首相が発した

私は家で過ごします(Io resto a casa)、はそのまま法令名となり、ハッシュタグがつき、社会に広がりました。

さらにその後、このコンテ首相の言葉は、stay at home、お家で過ごそう・・・と言語を変えて様々な国に広がったのです。



その会見ビデオがユーチューブにありましたので添付しますね。Io resto a casa、と2分45秒辺りでおっしゃっています。

イタリア語を勉強されているかたはぜひご覧になってみて下さい。字幕付き。コンテ首相の話し方はゆっくり聞きとり易いですし、あいまいな表現や不明瞭な言い回しもせず、とてもわかり易いです。



ちなみにビデオをご覧いただくと分かりますが、原稿はあっても目を落とす程度でカンペ棒読みではありません。相手の目を見て、が基本。これはイタリアでは当たり前のことです。

自由に質問も促し、それらに回答。質問も事前に準備されたものでないことは、質問内容を聞き直していることからも分かります。これもイタリアでは当たり前のこと。



全ての市民の健康のため、と何度も丁寧に語りかける姿勢に、チャップリンの演説と共通する愛を感じます^^

ヒューマニティー、人類愛、というと何だか大層な感じだけれど

できるだけ自分や自国民、自民族が有利になるように、と思うのは自然な本能だと思うけれど

それでも自分や自分の家族と同じようにとはいかないまでも、愛や思いやりを、他者や他国民、他民族にも持てたら・・・

今回のコロナウイルス問題も他者や他国を攻撃したり、上から目線で決めつけたりせず、協力・尊重できるのでは。


映画、独裁者、を今見たら思うところ色々ありそうな気がします。

※ビデオやお写真はネットからお借りしました


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