様々な流行を繰り返してきたダイエット法ですが、
「真に科学的な」ダイエットとはどういうものでしょうか。
カロリー制限、脂肪制限、ローカーボなどいろいろなダイエット法が巷には溢れています。
今回は食事療法について文献的に結論を探りたいと思います。ちょっと長めです。真面目です。
欧米の有名な医学雑誌(トップジャーナルといいます)での最近の研究結果を調査してみました。
まず、2003年のThe New England Journal of Medicine(348 : 2074-81)の報告です。
低炭水化物ダイエットと、「カロリー制限+脂肪制限」ダイエットを比較しています。
結果は、低炭水化物ダイエット:5.8kg減量、「カロリー制限+脂肪制限」ダイエット:1.9kg減量でした。
また、低炭水化物ダイエットでは中性脂肪の低下、インスリン感受性の改善効果がありました。
次に、2004年の米国内科学会雑誌(Ann Intern Med 2004 ; 140 : 778-85)の内容では、
低炭水化物食と、伝統的なカロリー制限食(厳密なもの)の効果を一年間比較しています。
結果は、一日30g以下の炭水化物制限食では5.1kg減量、一方「カロリー500kcal以下&脂肪30%以下」の制限食では3.1kgの減量でした。
低炭水化物食の副次的な効果として、中性脂肪の低下があり、それでいてHDLコレステロール(通称:善玉コレステロール)の低下は少なかったとのことです。糖尿病患者のHbA1cも有意に低下していたそうです。
そして、2005年のヨーロッパ糖尿病学会雑誌(Diabetologia 48 : 8-16)です。
○低炭水化物・高脂肪食(アトキンス・ダイエット)
○高炭水化物・食物繊維食(糖尿病ダイエット)
○高蛋白食(ゾーン・ダイエット)
の三つを比較したところ、炭水化物制限食が最も効果を示しました。
最後に、最新の2007年、the Journal of the American Medical Association(297 :969-77)では
よく行われている4つのダイエット法の中で最も効果的なものを調査しています。
結果は、○アトキンス・ダイエット(カロリー制限なし、炭水化物20g以下)→4.7kg減量
○ゾーン・ダイエット(炭水化物40%、蛋白質30%、脂質30%)→1.6kg減量
○オーニッシュ・ダイエット(炭水化物55~60%、脂肪を10%以下に抑えたベジタリアン方式)→2.6kg減量
○ラーン・ダイエット(脂肪制限、高蛋白食)→2.2kg減量でした。
しかもアトキンス・ダイエットでは血圧、血糖値、インスリン値、中性脂肪値も改善していました。
以上の調査結果より、現在最も奨められるダイエット法は、低炭水化物食であると結論づけられます。
つまり、脂肪やカロリーを制限するより、炭水化物を減らせば良いということです。
これらの医学雑誌は世界トップレベルのものであり、信頼性も高いです。
では、実際に炭水化物30g以下とはどのような量なのでしょうか。
ご飯茶碗半分です。
一日にご飯を茶碗半分。
これは、かなりの気合いが必要なダイエットですね。
しかし、続ければ確実に効果も期待できるのが救い。
来年の夏には細マッチョでお会いしましょう!
〓なおき〓
青山ラジュボークリニック
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