レトロショップ成穂堂ケンの苦悩と爆笑の日々 -840ページ目

古本屋の古本屋通い

ふと気づくと、最近小説を読んでいない。

何かめぼしいものはないかと、自宅から近い所にあるブックオフに行った。

古本屋が古本屋に買い物に行くというのも、何か妙な按配だけど

時々オオ~というものをみつけることがあるので、結構楽しい。

勿論、転売目的ではない。純粋に自分が読みたいものを探しに行く。

上下左右どこからみても、清く正しい客である。

今日の僕の中のルールは100円コーナーから商品を選び出すこと。それも1冊。

もだえ苦しみながら1冊の本を選定する。

棚から本を引き抜いては戻す。単行本の棚でこれを繰り返す事、半時間。

店舗スタッフからみると、完璧にセドリですな。

スタッフのにこやかな「いらっしゃいませ。こんにちは(こんにちはは、いらんやろ)」が「徐々にお宅なんか怪しいね。ちょっとマークしとこかな」という目つきに変わってきている。

僕はそんな目線なんかどうでもいい。

久しぶりに椎名誠を読もうか、実は挑戦したことのない森博嗣を読もうか、

もうそれだけで、僕の頭はめいっぱい。

ここは、初挑戦すべきだぜ、とポジティブな僕。

いやいや、「さらば国分寺・・・」の衝撃を忘れたか。

「哀愁の町・・・」的に生きる事を誓ったその原点の作品を忘れたか。

ここはやはり椎名さんだろ、と懐古を求める僕。

で、森博嗣さんの「堕ちていく僕たち」を手にした時、その装丁の魅力に肩がふるえた。

なんてすばらしい。装画・装幀/金子國義。芸術だ。

墜ちていく僕たち/森 博嗣

¥1,575
Amazon.co.jp


中身を見ずともその作品にかけられた思いが伝わってくるようだ。

きっと、他作品とは一味違うものに違いない。

・・・初挑戦なので、一味違うかどうかはわからないけど・・・

今日はこれを買うしかない。

ふと、同行の家内をみると、満面の笑顔で何冊も本を抱えていた。