レトロショップ成穂堂ケンの苦悩と爆笑の日々 -839ページ目

謝らないとあきませんねん

「有栖川有栖」という


たいそうきれいなペンネームの作家がいる。


以前、ブログにも書いたことがあったけど、


アリスさんとは僕はかつての仕事仲間。


数十年たった今でも行き来させてもらっている。


忘れる程昔


「ミステリーは読みまへん。なんちゅうても時代歴史小説でしょ」


とアリスさんに言うと、


アリスさんはいつになく強い語気で


「それはあきませんよ。それはもぐりっちゅうもんですよ。読むべきですよ」と。


僕は


「そこまでおっしゃるのなら」


と、狼狽気味に答えた。


アリスさんは


「最初の1冊でミステリの世界が好きになるかどうかが決まるんです。


ようござんしょ。私が選んでさしあげましょ」


といい、1冊の本を僕に手渡した。



「リラ荘殺人事件」鮎川哲也著

リラ荘殺人事件 (1976年) (角川文庫)/鮎川 哲也
¥399
Amazon.co.jp


その後のやり取りは忘れてしまったが、


僕のことだからうやむやにしてしまったのだろう。


実は、最初の数十ページは読んだものの


「日本史探訪全20巻」に手を出してしまった為、


機を逃したリラ荘はそのまま書棚で、お眠りになったままになっている。


書棚を整理する度に


「あっ、読まなきゃ」と思うのだけど、


ついつい後にまわしてしまう。


気がつくと、なんだかんだでもう数十年が経過している。


えっ、そんなにたつか!びっくり!


その後、ゆっくりしたペースではあるけど、


ミステリーも読むようになった。


アリスさんには本当に失礼なことをしてしまっている。


この場をかりて謝りたい。


絶対、ちゃんと読むから・・・許して。


ペタしてね