謝らないとあきませんねん
「有栖川有栖」という
たいそうきれいなペンネームの作家がいる。
以前、ブログにも書いたことがあったけど、
アリスさんとは僕はかつての仕事仲間。
数十年たった今でも行き来させてもらっている。
忘れる程昔
「ミステリーは読みまへん。なんちゅうても時代歴史小説でしょ」
とアリスさんに言うと、
アリスさんはいつになく強い語気で
「それはあきませんよ。それはもぐりっちゅうもんですよ。読むべきですよ」と。
僕は
「そこまでおっしゃるのなら」
と、狼狽気味に答えた。
アリスさんは
「最初の1冊でミステリの世界が好きになるかどうかが決まるんです。
ようござんしょ。私が選んでさしあげましょ」
といい、1冊の本を僕に手渡した。
「リラ荘殺人事件」鮎川哲也著
- リラ荘殺人事件 (1976年) (角川文庫)/鮎川 哲也
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その後のやり取りは忘れてしまったが、
僕のことだからうやむやにしてしまったのだろう。
実は、最初の数十ページは読んだものの
「日本史探訪全20巻」に手を出してしまった為、
機を逃したリラ荘はそのまま書棚で、お眠りになったままになっている。
書棚を整理する度に
「あっ、読まなきゃ」と思うのだけど、
ついつい後にまわしてしまう。
気がつくと、なんだかんだでもう数十年が経過している。
えっ、そんなにたつか!びっくり!
その後、ゆっくりしたペースではあるけど、
ミステリーも読むようになった。
アリスさんには本当に失礼なことをしてしまっている。
この場をかりて謝りたい。
絶対、ちゃんと読むから・・・許して。
