僕は哀愁に浸っているのだ
僕は哀愁に浸っている。
湯船から顔だけ出して黙想しているサルの如くどっぷり浸かっている。
長男は高校生。何の悩みもなく日々を過ごしている。
心配事といえば、朝、昼、晩の食事メニュー。これに尽きる。
息子は、家にいる時、何かを食べているか爆睡している。
机に向かっているかと思えば、ゲームに興じている。
僕の高校時代はどんなだっただろうと、ふと思った。
確かに、いつも何かを頬張っていた。
学校でも休憩時間は殆ど、クラブハウスで、何かしら食べていた。
そんな事が次々に頭の中を駆け巡って、
高校1年のクラブ紹介の日のことが
鮮明に思い出された。
僕たち新1年生は、ぎこちなく2列に並んで体育館に向かっていた。
体育館の手前まで来たところで、
2人の女性がこちらに向かって歩いて来た。
物すごい美人である。みんなもう釘付け。
こちらに向かって2人の女性は
「よかったら、うちのクラブにはいらない?」
と、爽やかに言った。
みんな催眠術にかかったように、こっくり頷いた。
2人は「宜しく」と言って、ガリ版プリント(ガリ版なんて知らんか・・・)をくれた。
そこには大きく「書道部」と刷られていた。
僕は思わず「書道の先生ですか」と聞いてしまった。
2人は噴出すように笑って「生徒です。3年生」と言った。
クラブ紹介ということで、ワンピースを着てきているという。
クラブ紹介とワンピース?
ともあれ、クラブ紹介がはじまり、
やがて先ほどの「書道部」のお2人が出てきた。
ワンピース姿でギターを抱えている。
ワンピース?ギター?・・・書道とどんな関係が???
クラブ紹介に参加していた先輩達が
「りんごちゃ~ん。ゆうこさ~ん」
と、だみ声でがなっている。
書道部の宣伝を少ししたあと、
自分達が行っている音楽活動を説明し
よければ、どちらにでも参加してね、ということだった。
で、2人がおもむろに歌い始めた。
彼女達は校内では絶大な人気を誇っており、
もうそれは僕からみても
手の届かないところにいるマドンナ!という感じだった。
先生方も一緒に歌ったりしている。
規制の少ない、自由な高校だった。
そこでは、面白ろおかしい時間がゆっくり流れていく。
まあ、いずれにしても牧歌的だった。
それから僕は新体操部という稀少なクラブに入ったのだけど、
彼女達は僕を見かけると、
「KEN君頑張っている?」と声を掛けてくれた。
その度に、僕は妙に甲高い声で「ハイ」と言ってしまう。
本当は、「今度の試合は見に来て下さいよ。ご期待は裏切りませんぜ」
と言って、颯爽と立ち去りたいのだけど、
どうしても右手と右足、左手と左足が同時にででしまう。
で、いたずらに不恰好なまま、その場を立ち去ることになる。
放課後、校庭の隅から聞こえてくる彼女達の歌声は、
まさしく僕の青春の始まりでもあった。
当時、彼女達はこんな曲をやっていました。
懐かしい方もいらしゃるのでは?
湯船から顔だけ出して黙想しているサルの如くどっぷり浸かっている。
長男は高校生。何の悩みもなく日々を過ごしている。
心配事といえば、朝、昼、晩の食事メニュー。これに尽きる。
息子は、家にいる時、何かを食べているか爆睡している。
机に向かっているかと思えば、ゲームに興じている。
僕の高校時代はどんなだっただろうと、ふと思った。
確かに、いつも何かを頬張っていた。
学校でも休憩時間は殆ど、クラブハウスで、何かしら食べていた。
そんな事が次々に頭の中を駆け巡って、
高校1年のクラブ紹介の日のことが
鮮明に思い出された。
僕たち新1年生は、ぎこちなく2列に並んで体育館に向かっていた。
体育館の手前まで来たところで、
2人の女性がこちらに向かって歩いて来た。
物すごい美人である。みんなもう釘付け。
こちらに向かって2人の女性は
「よかったら、うちのクラブにはいらない?」
と、爽やかに言った。
みんな催眠術にかかったように、こっくり頷いた。
2人は「宜しく」と言って、ガリ版プリント(ガリ版なんて知らんか・・・)をくれた。
そこには大きく「書道部」と刷られていた。
僕は思わず「書道の先生ですか」と聞いてしまった。
2人は噴出すように笑って「生徒です。3年生」と言った。
クラブ紹介ということで、ワンピースを着てきているという。
クラブ紹介とワンピース?
ともあれ、クラブ紹介がはじまり、
やがて先ほどの「書道部」のお2人が出てきた。
ワンピース姿でギターを抱えている。
ワンピース?ギター?・・・書道とどんな関係が???
クラブ紹介に参加していた先輩達が
「りんごちゃ~ん。ゆうこさ~ん」
と、だみ声でがなっている。
書道部の宣伝を少ししたあと、
自分達が行っている音楽活動を説明し
よければ、どちらにでも参加してね、ということだった。
で、2人がおもむろに歌い始めた。
彼女達は校内では絶大な人気を誇っており、
もうそれは僕からみても
手の届かないところにいるマドンナ!という感じだった。
先生方も一緒に歌ったりしている。
規制の少ない、自由な高校だった。
そこでは、面白ろおかしい時間がゆっくり流れていく。
まあ、いずれにしても牧歌的だった。
それから僕は新体操部という稀少なクラブに入ったのだけど、
彼女達は僕を見かけると、
「KEN君頑張っている?」と声を掛けてくれた。
その度に、僕は妙に甲高い声で「ハイ」と言ってしまう。
本当は、「今度の試合は見に来て下さいよ。ご期待は裏切りませんぜ」
と言って、颯爽と立ち去りたいのだけど、
どうしても右手と右足、左手と左足が同時にででしまう。
で、いたずらに不恰好なまま、その場を立ち去ることになる。
放課後、校庭の隅から聞こえてくる彼女達の歌声は、
まさしく僕の青春の始まりでもあった。
当時、彼女達はこんな曲をやっていました。
懐かしい方もいらしゃるのでは?