レトロショップ成穂堂ケンの苦悩と爆笑の日々 -824ページ目

自分の店でみつけた面白本

店の本棚を整理していて、ちょっと面白い本を見つけた。


「完全版 江戸の暮らし」双葉社


装丁の雰囲気から、発行所は学研か世界文化社かと思った。


へえ~、双葉社ねえ。


ぱらぱらとページをめくってみた。


「ん~、へぇ~、そうかえ。でも、仕事に戻らなくちゃ」と思いながらも、


僕の目は、しっかりページを追いかけている。


お客の「すみませ~ん」と言う声で、ハッと我に返った。


急ぎカウンターに行ってみたら、通称、親方と呼ばれている常連さん。


そのか細い声と、かっぷくのいいがたいが似合わない。


黙って仁王立ちしていると、相当怖い。


菓子職人が料理人になったこの人、


「あのですね。シュークリームをつくってみました。みなさんでどーぞ」


なんて言ってひょこっと現れる。


で、今日は何を持ってきたんだろう?ってか・・・


思わず僕は「なんでえ。何か用かえ?あとにしてくんな」と、きっぷよく言った。


「流石に、おとといきやがれ!」とは言わなかった。


どうも心は江戸っ子になってしまっているらしい。


肝心の本である。


例えば「水道」と「湯屋」。



抜粋

「井戸」というと湧水を想像しがちだが、長屋の井戸は水道だった。
江戸の町中に張り巡らされた水道管の木樋から、竹の樋を通って各長屋に給水する構造だった

「湯屋」は銭湯。混浴が当たり前。これは何かの本で読んだことがある。
その構造がCGで描かれているのだけど、僕の想像とは随分違っている。
脱衣所と洗い場の間が戸ではなかった為、
そのさきの「ざくろ口」(湯槽と洗い場の間仕切りみたいなものらしい)
まで見渡せた。


湯槽は暗く湯気が立ち込めていたらしい。


ババンババンバンバン、という感じでもないみたいだ。


男性のみの二階座敷もあり、茶菓をつまみながら将棋などを打ったんだとか。


スーパー銭湯の原形はすでにあったんですなあ。


他にも面白い箇所がたくさんある。


自分の勝手な思い込みより遙かに豊かで整備された都市だったのだろう。


タイムマシンがあれば、ちょこっとお邪魔してみたい。


ちょっと面白そうじゃないか、とお思いの方


この本です。
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