レトロショップ成穂堂ケンの苦悩と爆笑の日々 -562ページ目

夢のいる場所

ただまっすぐ前を見ていた。

その目は、希望にあふれ、疑う事を知らない。

余りにも無防備で、無垢である。

或いは、何をすればいいのか分からず、

どこに向かえばいいのかも分からず、

いたずらに友と語り合う。

場所は朽ちたアパートの一室だ。

部屋は煙草で煙り、相手の顔もかすんでいる。

意外にも部屋の居心地はよく、

まどろむ様に僕はそれを楽しんでいる。


夢の話だ。


なぜか、僕はこのような夢を繰り返しみる。

多分、何年も、いやもう10年以上かも知れない。

目が覚めても、暫らく僕は、現に戻らない。

僕は呟く。

「今も、あの頃とそんなに変わらない」

違うのは、あの頃、僕たちは時間は永遠にあると思っていた事だ。

いつの間にやら、僕を含めみんなそれぞれ家庭を持ち、

日々の生活に追われるようになった。

僕たちは、夢を食べながら大人になったのだろうか?

そして僕は夢のいる場所を探して、

今も同じ夢を繰り返し見るのだろうか?

この夢を見た日、僕は無性に聴きたくなる曲がある。

まるで自分の心を代弁してくれているかのような歌詞だ・・・



♪人それぞれの肩には人生の重みが、夢多き若者には青春の痛みが・・・♪



年甲斐もなく、ちょっとロマンに浸る僕であった。



熱き想いをこめて~吉田拓郎



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