レトロショップ成穂堂ケンの苦悩と爆笑の日々 -549ページ目

旅はまだ終わらない

朝6時50分起床。

僕にすれば恐ろしく早起きだ。

台所で子供たちの弁当作りをしていた家内が

「どうしたの?どこか具合、悪い?」

と、真顔で言った。

僕はニンマリ笑った。

「取り合えず、クロワッサンと紅茶くんな」

僕は吐き出し窓からみえる二上山や葛城山を眺めながら

クロワッサンをかじった。

そしてパソコンを立ち上げた。

何だか清々しい一日の始まりじゃないか。

「こんなに早く起きて、本当に大丈夫?」と、重ねて家内が言う。

「なーに、これが覚悟というものよ。悪いけど、一休憩したらおいらは旅に出るぜ」

「車用品とパソコン用品を買いに出るだけじゃないの」

「立ちはだかる山を越え、谷を越え・・・」

「小さな谷を見ながら、なだらかな坂を越えるだけでしょ。それに車でしょ」

こんな会話をしていると、どんどん現実に戻ってしまう。

折角、いい気分で目覚めたのに。

僕は空想を膨らませるべく大の字に寝転んで、目を閉じた。

お察しの通り、これが悪かった。

気がつくと、正午をまわっていた。

当然、子供たちは学校に。

家内は、いつもの僕に安心して、買い物に。

今日は、休みを利用してあれこれ予定をこなすつもりだった。

僕は慌てて、つけっ放しのパソコンの電源を落として車に乗り込んだ。

買い物をしている最中に、思い出さなくてもよいのに、

急ぎで頼まれている仕事を思い出した。

こいつはやばい。

仕方なく、買い物を途中で諦めて、家路を急ぐことにした。

それはそうと、やけにお腹の空いている自分に気がつき、

帰りの道中、行きつけのコンビニに寄った。

僕は、この店のジューシーコロッケロールが好物である。

安くてうまい。

飲み物は大人のキリンレモンだな。

家内の分も買っておくか。


自宅に戻ると、すでに家内と三男が戻っており、

何やら口に運んでいた。

エビカツロールだという。

げっ、なんて贅沢なやつらだ・・・

と言おうとしたら、

「あなたの分もあるわよ」と言われ、

簡単に「了解!」なんて言ってしまった。

パソコンを立ち上げ、画面を見ていると

瞬間で、目がトロンとしてきた。

というより、殆ど寝かけている。

こういう時は、2,30分眠るに限る。

という事で、布団に潜りこんだ。

で、寝覚めたらすでに21時を回っている。

だめだなこりゃ、毎度の如く朝方まで仕事をするか、

あっさり、晩ご飯と風呂を済ませて寝てしまうかだ。

結局、今日は18時間ほど寝ていたのか。

若さの象徴というやつだな。


さっと晩ご飯を食べ、数時間、だらだらと仕事をしたところで、

ふいに「仕事は明日にしな。今夜はブログ記事を書いて眠ってしまいな」と、

僕の中の小人さんが言った。

そして、僕は小人さんの予想外の言動に思わず頷き、記事を書いている。

明日は、まともに起きて仕事に精を出すか。

しかし、独身の頃は、思いつくまま、ふらりと旅に出たものだ。

まわりには、よく極楽とんぼと言われた。

あれは幻の日々だったのだろうか・・・





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