絵本によせて
「今日、いはります?」
ブログつながりの方からの電話だった。
定期的に来店されては、
とても質の良い絵本を置いていかれる。
今回は福音館書店、岩波書店発行のものが中心だ。
絵本で部屋が埋め尽くされている。
その絵本をいつまでも部屋に眠らせておくより
それを必要とされるご家庭にお渡ししたいという事で
来店されたのが2年弱前。
それから整理をしてはお持ちくださる。
今回、お持ち頂いたのは限定復刻版の絵本が中心だった。
限定という言葉通り、再販はされていない。
(バタバタしていて写真を撮っていないので
また機会をみてアップしようと思う)
読者の要望に応えての復刻だったのに、
商業ベースで捉えた場合、
定番としての位置を確保できない。
一体、どういう事なのか?
僕は絵本に対してそんなに深い造詣がある訳でもなく、
絵本論を勉強してきた訳でもない。
だけど、語り継がれる絵本にはそれなりの理由があるはずだと思う。
新しい作家さんが世に出るのも大賛成だ。
新しかろうが古かろうが、問題は中身だ。
よい絵本には子供の豊かな情緒を育てる要素がしっかり入っている。
或いは、正義とは何かを訴える力がある。
語弊のある言い方になってしまうが、
「いいものなら売れる」ではなく「売れるものがいいものだ」
という社会が子供に手渡したものは何だったのだろう?
僕が新刊書店にいた頃、
マンガ紛いの絵本が多々出された時期があり、
そういった時期に、ある大手版元さんと話をする機会があった。
リアルな絵は子供にとって怖いだけだというのだ。
或いは、残酷な結末より、
みんな仲良くするほうがいいでしょ、と言う。
いくら、その道に暗い僕と言えども、これには呆れた。
人はどういう過程をたどって、善悪を判断するようになるのか?
許すということを覚えていくのだろうか?
例えば三匹のこぶた。
ある時、店に送り込まれてきた絵本には、
いかにも安易なマンガが描かれていた。
そして最後の場面では
こぶたたちとおおかみが仲良くしていた。
自宅にある絵本は、リアルなこぶたとおおかみが描かれている。
最後は、大なべで煮てしまわれるおおかみがいる。
だけど血なまぐさい描写はない。
幼かった子供たちが、それをどう受け止めていたのか?
ここでは書かない。
みなさん、この対極ともいえる描写や結末をどうお感じになるだろうか?
僕は絵本が教えてくれるものは、
子供にとっても親にとっても大きな影響を与えると思う。
それが、よりよい方向に社会を動かす「力」にもなるような気がしている。
きれい事だけでは食べていけないだろうが、
それでも僕たちは、良いものを探し、
或いはつくっていかなくちゃいけないのではなかろうか。

ブログつながりの方からの電話だった。
定期的に来店されては、
とても質の良い絵本を置いていかれる。
今回は福音館書店、岩波書店発行のものが中心だ。
絵本で部屋が埋め尽くされている。
その絵本をいつまでも部屋に眠らせておくより
それを必要とされるご家庭にお渡ししたいという事で
来店されたのが2年弱前。
それから整理をしてはお持ちくださる。
今回、お持ち頂いたのは限定復刻版の絵本が中心だった。
限定という言葉通り、再販はされていない。
(バタバタしていて写真を撮っていないので
また機会をみてアップしようと思う)
読者の要望に応えての復刻だったのに、
商業ベースで捉えた場合、
定番としての位置を確保できない。
一体、どういう事なのか?
僕は絵本に対してそんなに深い造詣がある訳でもなく、
絵本論を勉強してきた訳でもない。
だけど、語り継がれる絵本にはそれなりの理由があるはずだと思う。
新しい作家さんが世に出るのも大賛成だ。
新しかろうが古かろうが、問題は中身だ。
よい絵本には子供の豊かな情緒を育てる要素がしっかり入っている。
或いは、正義とは何かを訴える力がある。
語弊のある言い方になってしまうが、
「いいものなら売れる」ではなく「売れるものがいいものだ」
という社会が子供に手渡したものは何だったのだろう?
僕が新刊書店にいた頃、
マンガ紛いの絵本が多々出された時期があり、
そういった時期に、ある大手版元さんと話をする機会があった。
リアルな絵は子供にとって怖いだけだというのだ。
或いは、残酷な結末より、
みんな仲良くするほうがいいでしょ、と言う。
いくら、その道に暗い僕と言えども、これには呆れた。
人はどういう過程をたどって、善悪を判断するようになるのか?
許すということを覚えていくのだろうか?
例えば三匹のこぶた。
ある時、店に送り込まれてきた絵本には、
いかにも安易なマンガが描かれていた。
そして最後の場面では
こぶたたちとおおかみが仲良くしていた。
自宅にある絵本は、リアルなこぶたとおおかみが描かれている。
最後は、大なべで煮てしまわれるおおかみがいる。
だけど血なまぐさい描写はない。
幼かった子供たちが、それをどう受け止めていたのか?
ここでは書かない。
みなさん、この対極ともいえる描写や結末をどうお感じになるだろうか?
僕は絵本が教えてくれるものは、
子供にとっても親にとっても大きな影響を与えると思う。
それが、よりよい方向に社会を動かす「力」にもなるような気がしている。
きれい事だけでは食べていけないだろうが、
それでも僕たちは、良いものを探し、
或いはつくっていかなくちゃいけないのではなかろうか。
