レトロショップ成穂堂ケンの苦悩と爆笑の日々 -463ページ目

プロであるということ、プロになるということ

自宅から徒歩10分の所にログハウスがある。

この地域には個性的な住宅が多くあり、

それを見て歩くだけでも楽しい。

このログハウス、実は住宅ではなく

『クリストーフォリ堺』という名がついている。

斜め向かいには『ウィーンの森』という洒落たつくりのピアノ教室もある。

今春、フォルテピアノヤマモトコレクションコンサートというものが催されるそうだ。

『フォルテピアノ』と言われても、僕には何の事やら分からない。


↓長男のアルバムの写真に写っていたフォルテピアノ
$疾走する古本屋!成穂堂〔なるほどう〕店主の苦悩と爆笑の日々-フォルテピアノ1




子ども達が幼稚園に通っていた頃、

クリスマスにはこの施設の持ち主である山本宣夫氏が園児を招いて

クリスマスコンサートなるものを開いて下さっていた。

長男などはサンタクロースに扮した山本氏に抱っこをしてもらって

舞いあがらんばかりに喜んでいた。

そこにいるだけで不思議な安堵感を与える方だ。

余談だが、この地域、他にも田植えや

いも堀などを体験させてくれる農家さん、

読み聞かせを頑張ってらっしゃる会、

障害者に働く場をつくってらっしゃる喫茶店があったりと、

地域ぐるみで様々な方々が心打たれる活動をされている。

僕もこの町だからこそ、古本屋が続けられている感が強い。


僕は、このサンタオジサンを

そんな心優しい地元のオジサンの一人だと思っていた。

のちに僕はこの方が新聞記事に取り上げられているのを見て、

世界的に高名なピアノ修復師だと知った。

とても気さくなサンタオジサンは桁違いのプロだった。

苦しい時代を乗り越え、一つの道を突き進み、

とてつもなく深い知識と技術を身につけた方というのは、

ああも人を包み込むような気を発するのだろうか。

きっと、仕事にむかう時のその目には、

妥協を許さない厳しい眼光があるのだろう。

僕は、このログハウスの前を通る度に、

僕は僕の道で、プロになると気持ちを新にする。

そして、殊勝にもこんな言葉を呟く。

『驕るなかれ。根を張れ。翼を持て』


ペタしてね