レトロショップ成穂堂ケンの苦悩と爆笑の日々 -426ページ目

葛藤する成穂堂

さ~て、昼にするかと思い、ふと手が止まった。

今日は弁当がなかったのだ。

そうだった。コンビニで適当なものを買うつもりでいた。

幸い、子ども一団体が出ていったところで、店内には誰もいない。

僕は「ウッシャ~」と言いながら、入り口のドアを締め、

「すぐに戻ります。石ころでも蹴りながら待っててね」という貼り紙をして、

近くのコンビニに向かった。

「手っ取り早く食べられるのは、サンドイッチだよな。

夕方、家内が来たらまた、弁当を買いに来れば良い。

飲み物は悩むよなあ・・・

物議を醸すだろうが、やはり、これだよね。

いや、やっぱりいけないかも」

なんて、ブツブツ言いながら会計をして貰った。

と、優秀なレジスターくんが、

「年齢確認の必要な商品があります・・・」みたいな事を、ピリッとした声で言った。

思わず「僕のこと?そんな商品買ってないですよ」と、言った。

カウンターにいた女子学生らしきバイトさんが、

「これですね。取りあえずこちらのタッチパネルを押して下さい」と、言った。

店に戻りながら思ったのだけど、

僕が買ったのはサンドイッチ、コーラとノンアルコールビール。

ノンアルコールビール、これは紛れもなく炭酸飲料だよな。

なぜ、年齢確認が要るのか?

未成年者が飲んだとしても法に触れるわけではあるまい。

だけど、法に触れないなら何でもOKという訳でもないのだろう。

ノンアルコールでも未成年者が飲むと、

将来的にグビグビとビールを飲む可能性を持つとか。

誤飲という可能性もあるよな。

我が子に「おまえもグビッといけ」と言わないほうがよさそうだ。

では、成人が仕事中にノンアルコールビールを飲むというのはどうなのだろう?

これを飲む事によって、タガが外れた行動をする事は100%ない。

だって、炭酸飲料なのだから。

これもはやり、道徳的な観念が優先するのだろうか?

紛らわしい事をされると不愉快だとか・・・

店に戻り事務所に2つの飲料を置いて僕は苦悩した。

お客の前で、飲むわけでもない。

目の前にあるのは、味の違う2本の炭酸飲料だ。

不愉快な思いをさせる相手はいない。

うううぅぅ~  どうすればよいのか・・・


こういう組み合わせで食べたい
疾走する古本屋!成穂堂〔なるほどう〕店主の苦悩と爆笑の日々-ノンアルコール&サンド


でも清く正しい選択はこちらか?
疾走する古本屋!成穂堂〔なるほどう〕店主の苦悩と爆笑の日々-コーラ&サンド



つまらん葛藤に時間を割くより、あっさりコーラでサンドイッチを食べ、

閉店後に、ノンアルコールビールを飲みながら残務をすればよい。

ええ~、それもダメ?


僕の思考はさらに飛び火した。

洋酒入りチョコレートは年齢確認は要らないのだろうか?

これはきっとアルコール成分の含有率によるのだろう。

そう言えば、ココアシガレットといったタバコ型菓子というのもあったよなあ。

こどもびーるという、妙に気になる炭酸飲料もある。

何だか訳が分からなくなってきた。


大体、ノンアルコールビールを飲みながら仕事をしようという目論見自体、

タガが外れてしまっているのだろう。


要は、もういい年なんだから、

考え得る良識を持ちなさいと言う事なんだな。


何だかんだと書いたが、実は僕はアルコール類は飲まない。

昔は飲んだが、いつの頃からか飲むとジンマシンが出るようになった。

でもビールは嫌いな方ではなかったので、

ノンアルコールビールが発売された時、僕は嬉々として買いに走った。

以来、僕にとってサンドイッチにノンアルコールビールという組み合わせは実に相性が良い。


まあ、そんな事言っていても仕方ないから、仕事に戻る。