レトロショップ成穂堂ケンの苦悩と爆笑の日々 -369ページ目

父、大往生す。

人の人生のなんとあっけない事か。

昨夜、父が亡くなった。

この正月に元気に笑っていたのが、嘘のようだ。

兎も角、患い寝込む事なくあっという間に逝ってしまった。

実に父らしい往生だ。

軍人あがりの98歳。この3月には99歳になるところだった。

白寿の祝いをしてやりたかった。

つい先日まで、自転車で出掛けるほど、達者だった父。

僕といると、大概、祖父と間違われた。

昔は無口でいつも怒っていた記憶しかない。

年と共に穏和になり、よく笑っていた。

竹を割ったような性格だったんだと、

父とよく話をするようになって分かった。

父に遊んでもらった記憶は殆どない。

将棋を教えて貰った事くらいか。

一度だけ、ビリヤードをした。

プロから声が掛かるその腕前は唸るほどすごかった。

様々な職を経験し、最後は小さな商売をしていた。

戦争を除けば、おもしろおかしい人生だったと思う。

僕が商売を始める事ができたのも、父の援助があったからだ。

いつもこちらの様子を気に掛けてくれていた。

それなのに、何の親孝行もしていない。

それが残念でならない。

父なら「そんな事を考えるより、今出来る事をやれ」と、言うだろう。

僕は、父が泣き言を言っているのを聞いた事がない。

胆の据わった強い人だった。



少し仮眠をとるつもりが爆睡していた。

嘘のようによく眠った。

不思議なくらい心は落ち着いている。

余りに唐突に逝ってしまうと、

どうも実感がわかないものなのかも知れない。



このあと今後の事や事務的な処理に追われて、

あっという間に時間が過ぎていくのだろう。

そして少し落ち着いて、父のいなくなった部屋をのぞいた時、

寂しさがじわじわとこみ上げてくるのかも知れない。



記憶にとめたくて、この記事を書いた。

コメントを頂いても返せないと思う。

気晴らしに皆さんのブログにはお邪魔するかも知れない。

明後日から仕事再始動だ。