内にあるもの
急いでいた。
買取りに伺う時間が迫っている。
僕は車に走りより、ドアアウタハンドル(要は取っ手)を勢いよく引き上げた。
と、何かが宙に舞ったような。
「なんだ?」と、まわりを見渡したが、分からない。
僕はもう一度、取っ手に手を掛けようとした。
んっ?・・・ない!
取っ手がない!
さっき、宙を舞ったように思えたのは、取っ手だったのか!
今一度、まわりを見渡すと、お向かいの畑の上に、
銀色に光る物体が転がっていた。
「ええ~!!ウソやろ~!ちょっと待ってくれ~!」と、僕は心の中で叫んだ。
近付いてみると、それは紛れもなく車の取っ手だった。
何十年車に乗っているが、こんな事は初めてだ。
兎に角、買取りに向かわなくちゃ。
僕はかなしく残された根元の突起を引っ張りドアを開けた。
運転しながら、それが妙に可笑しくて、僕はふき出した。
その後、知人の車屋さんに来てもらったら、こういったケースは時折あるとの事だった。
知人は車をざっと見て言った。
「それよりkenさん、タイヤの方が怖い」と。
・・・更に何かあるのか?
「えっ?なに?」と聞くと、
「溝が減っていると言うより、もう坊主じゃないですか。よくパンクしなかった事ですよ」と。
「そんなの気にした事ないで。ヤバい状態なの?」と、聞くと
「こんなので高速を走ると、事故になりますよ」
「ほんまかいな。先日来、高速、走りまくってるで」
「よくバーストしなかったものです。まさに奇跡ですよ」と、知人は真面目に言った。
そんなに危なかったのか。
取っ手が折れていなかったら、そのまま乗り続けていた。
これも何かの知らせだったのだな。
不運な事に思えても、それが起こるには何か意味があるのだ。
「そんなもの、とってつけた理屈だ。たまたまやがな」と、いう方も多いと思う。
だけどね、物事は考え方一つで良くも悪くもなる。
少し話が逸れるが、僕は願いが形をつくりだすと思っている。
今、僕がここにこうしていて、こんな仕事をしていて、あなたと繋がっている。
偶然なんかじゃない。
願いが物事を引き寄せるんですよ、人と人を繋ぐのですよ、と思う。
大層に考える事はない。
人は知らず知らずの間に、あなたの本心があなたを導いている。
本心が疑心暗鬼では、どこにも進まない。
僕も「そんなに上手くいくはずがない」と思う時と、
何の確証もないのに「上手くいく」と思う時がある。
殆どの場合、その通りになる。
あれは何なのだろう?
神がかった啓示がある訳でもなく、予知能力がある訳でもない。
それこそ深層にある本心が、僕を導いているのだろう。
という事は、まず自分を信じなさいということなのだよな。
目の前の問題が壁になるか、小石になるかは自分次第なんだな。
買取りに伺う時間が迫っている。
僕は車に走りより、ドアアウタハンドル(要は取っ手)を勢いよく引き上げた。
と、何かが宙に舞ったような。
「なんだ?」と、まわりを見渡したが、分からない。
僕はもう一度、取っ手に手を掛けようとした。
んっ?・・・ない!
取っ手がない!
さっき、宙を舞ったように思えたのは、取っ手だったのか!
今一度、まわりを見渡すと、お向かいの畑の上に、
銀色に光る物体が転がっていた。
「ええ~!!ウソやろ~!ちょっと待ってくれ~!」と、僕は心の中で叫んだ。
近付いてみると、それは紛れもなく車の取っ手だった。
何十年車に乗っているが、こんな事は初めてだ。
兎に角、買取りに向かわなくちゃ。
僕はかなしく残された根元の突起を引っ張りドアを開けた。
運転しながら、それが妙に可笑しくて、僕はふき出した。
その後、知人の車屋さんに来てもらったら、こういったケースは時折あるとの事だった。
知人は車をざっと見て言った。
「それよりkenさん、タイヤの方が怖い」と。
・・・更に何かあるのか?
「えっ?なに?」と聞くと、
「溝が減っていると言うより、もう坊主じゃないですか。よくパンクしなかった事ですよ」と。
「そんなの気にした事ないで。ヤバい状態なの?」と、聞くと
「こんなので高速を走ると、事故になりますよ」
「ほんまかいな。先日来、高速、走りまくってるで」
「よくバーストしなかったものです。まさに奇跡ですよ」と、知人は真面目に言った。
そんなに危なかったのか。
取っ手が折れていなかったら、そのまま乗り続けていた。
これも何かの知らせだったのだな。
不運な事に思えても、それが起こるには何か意味があるのだ。
「そんなもの、とってつけた理屈だ。たまたまやがな」と、いう方も多いと思う。
だけどね、物事は考え方一つで良くも悪くもなる。
少し話が逸れるが、僕は願いが形をつくりだすと思っている。
今、僕がここにこうしていて、こんな仕事をしていて、あなたと繋がっている。
偶然なんかじゃない。
願いが物事を引き寄せるんですよ、人と人を繋ぐのですよ、と思う。
大層に考える事はない。
人は知らず知らずの間に、あなたの本心があなたを導いている。
本心が疑心暗鬼では、どこにも進まない。
僕も「そんなに上手くいくはずがない」と思う時と、
何の確証もないのに「上手くいく」と思う時がある。
殆どの場合、その通りになる。
あれは何なのだろう?
神がかった啓示がある訳でもなく、予知能力がある訳でもない。
それこそ深層にある本心が、僕を導いているのだろう。
という事は、まず自分を信じなさいということなのだよな。
目の前の問題が壁になるか、小石になるかは自分次第なんだな。