さむの旅日記⑤:求菩提資料館、別府湾でカレー、大入島で刺し身 | さむの御帰宅日記

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ネットの海の枯れ珊瑚のあぶく

 

7月10日 金曜日 雨
 

 朝5時過ぎに起床。早起きしたので、服とサンダルと借りたシーツを全部洗った。九州西部では大災害のもようである。大変だ…。待ち時間、手塚治虫のブッダ1巻を読んだ。

 7時半には戻り、コンビニでかったパンをかじりながら、ブログ更新。あと、昨日書き損ねた原稿について、とりあえず見立てだけ書いて請求書を作成。本日〆である...。来週の自分に期待したい。朝9時半、無事に請求書をつくり終えて出発。

 本日より寝床が変わり、大分県佐伯市の大入島へ釣りに行く。無論、ぼくは釣りせずに、だらだらと本を読むことになる。また大分県にいるひこにゃんに会うという目的がある。釣りをするのは、もっぱら友人である。

 大雨の中、東九州自動車道を降りていく。途中、絶対好きだから見てほしい、と言われた「求菩提資料館」で修験道の展示を見学。かなり面白い内容で思わず研究書を一冊購入。友人いわく、本山ばかりの京都にはない、山深い田舎の感性による宗教のリアルだとのこと。なるほど、確かに。かなり面白い展示だった。

 

 

 その後も豪雨の中をひたすら走る。突然、霧が出てきた。別府温泉が近いせいらしい。高速道路の車間距離板でいえば、80m先の車が見えないレベルである。あまりに霧深いので笑ってしまった。別府湾を眺められるSAにて、昼食。牛カレーとアイスを食べて、ついに大分県に到着。

 佐伯市に入り、食料を調達してフェリー乗り場へ。理解していなくて、たくさん買い込んだが、そこまでいらないですよ、とのことで半分にした。思えば「東海道新幹線」の始点と終点が、ぼくの生活圏である。そこから遠く離れた土地にも、当然ながら人々の暮らしがある。関西を相対化する際、どうしても東京や海外が目についてしまう。または北海道や沖縄など。しかし、東北のみならず、中国・四国、九州を視野にいれた相対化でなければ、あまり意味がないんだなと反省した。

 ということで、16時15分のフェリーにのって日曜朝まで大入島で過ごすことになる。しばらくの宿は、十畳の一戸建。読書にいそしむには素晴らしい。

 行きしな、道路沿いの草むらにはイノシシがいた。いよいよ、田舎の感が深まってくる。税理氏の様子を見に行くと、メジナという魚が釣れて、今晩の刺し身となるそうだ。サバは入れ食いだったらしいが、処理が面倒なので逃したという。その間、ぼくは部屋で寝転がって『裸のサル』の続きを読んでいた。

 夜、再びスズキという魚が釣れたらしく、刺身でいただいた。これが、死ぬほどうまかった。釣った直後に捌くと、だれがやってもこのクオリティになるという。しかし、本当にうまい。今まで食べた刺身で一番うまかったかもしれない。何というか、身に出汁の味がした気がする。

 ということで、かなり贅沢な刺身を食べて、この日は早々に寝落ち。