3/22 日曜午後 44日目 | さむの御帰宅日記

さむの御帰宅日記

ネットの海の枯れ珊瑚のあぶく

 

 一昨日晩より、どうにも体調悪く、昨日は色々予定をキャンセルして自主的な自宅軟禁。薬を飲んでよく寝たらスッキリした感じはある。

 
 本日は12:45頃に御帰宅。咳止めを飲んでいるからか、咳は止まった。大丈夫ぽい。ちぃさんと久しぶりに会話を交わした気がする。えなさんには『ミッドサマー』の感想を聞かれた。以前の感想に加筆・修正して記す。
 
 
 冒頭30分くらいは、まあ眠い。ただ「高速を走る車を天地逆転させるカメラ―ワーク」は興味深かった。つまり、劇中における「鏡」の多用から、「逆転」「反転」というテーマが透けて見える。つまり「西洋近代批判」である。とはいえ、どうせなら「逆さに道路を映す視点」が、憑きもの的なモノの視点として後で活きてくれたら、嬉しかったけど、そうはならなかった。
 
 全体を90分以内でまとめてくれたら、もっと良かったかもしれない。ぼくの感想としては映画「グリーンインフェルノ」と稀代のマンガ家「諸星大二郎」的な発想を混ぜて、水割りをつくったような感じ。民俗学モキュメンタリを作りたい心意気は買うのだが、うーん。

 考察ブログなどによれば、スウェーデンの実在する地域、習慣を膨らませた話らしい。なるほど、たしかに、そのあたりが判れば違ったのかもしれない。個人的に惜しいと思ったのは、もっと、こう色々無茶苦茶になってほしかった。鏡を多用して西洋近代を批判していたのだが、それなら、そういうモンスターを出してもらっても良かったように思う。惜しい。
 
 あと「クリスチャン」という男が酷い目にあったのは良かった。すなわち、この映画が扱ったような村の民俗から、「西洋近代」を体現する「男性と名前」への逆襲である。皮肉が利いていて、笑ってしまった。
 
 どこかで顔をみたと思っていたが、大好きな「トランスフォーマー」に出演していた俳優Jack Reynorである。『Transformers: Age of Extinction』に出てたのだ。終始、この人...絶対知ってるのに誰だっけ?と、集中できなかった。どうでも良いが、マイケル・ベイ監督の「トランスフォーマー」新作をもう一度でいいから観たい人生である。
 

 それと途中のモザイクシーンについて。もうアレは笑いを取りに来ているとしか思えない。ちなみに、ぼくの後ろの座席に座っていた若い男女の観劇後のコメントが聞こえてきたが「...難しかったなぁ、ホラーと思ってたら途中でAVになったし...(困惑)」とのことである。

 まあ一言でいえば、家族を失った女性がスウェーデンに旅行してキャンプファイヤーを皆で囲みながら笑顔になる物語だった。
 
 総じていえば、「色あい」が印象的な映像だった。色調としては、Netflixのアナイアレイション的、ブラックミラー的な色合い。キリスト教でいえば、カニエ・ウエストにその色彩を見出せる。近年の流行なのだろう。
 
 
 最近のものとしては、Netflixのノルウェー・ホラー『ミステリーバス:Bloodride 』とか。第一話は、かつてのヴァイキング村ホルゲンに伝わる「石」の話「究極の犠牲」。.アニメ『夏色キセキ』のホラー版は感じ。『ミッドサマー』といい、北欧系ホラーが流行しているのかしらん。
 
 もっとも「アイアンマン」「トランスフォーマー」「Startrek」などメカ系大好きなので、うーん、という感じ。それと、ルーン文字、周囲に読める人いるし、そんなに不思議でもない。個人的には、映画『来る』のような娯楽大作を見てみたいものである。
 
 
 
 鈴蘭氏より「昨日いませんでしたよね?」と聞かれる。たしかに。連休だったが、どうにも体調悪く自主的軟禁を行っていた。お世辞でも寂しがって頂けるのは嬉しいものである。すいさんからは先のチェキ出来上がりの報告があった。かれんさんの会計とお見送りでお出かけ。
 
『第二柳田國男対談集』を読んでいる。ようやく民俗学と民族学の違いが見えてきた。オリエンタル・バカンスとチーバケを食べた。明日、体力が残っていれば、御屋敷でゆっくりしたい。
 
 
【ぼくが視認したお給仕ズ】
ちぃ
えな
るりか
鈴蘭
すい
かれん
(敬称略・順不同)