先の記事の燃料庫跡からわずか
燃料庫は台地の上にあり谷側に足を進める
約10メートルの高低差。
階段を昇って台地の上へと向かう。
台地の縁に見えるコンクリートの構造物
台地に上がると、台地下の新興住宅地とは変わって畑が広がる。
その中に明らかに農業には似つかわしくないコンクリート製の煙突が斜めに突き出ている。
これらは地下に作られた秋水用燃料庫の換気塔なのである。
階段から見えたコンクリートのドーム状のものは燃料庫への出入口なのだ。
再び台地をおり、台地の縁に沿って進むと同様な出入口が何か所か見える。
これら台地を利用した燃料庫をみると、沖縄にみる亀甲墓にもみえなくもない。
「秋水」という「異端の翼」のために作られた地下燃料庫。
人々の努力むなしく、あるいは「幸い」にして使用されずに終わったが、これら遺構群はB29を切り裂くという「夢」が潰えた墓標のようだ。