G-1.0 その2 震電 | simonのブログ

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  某日、少し遠くまで足を延ばす。

 

去年 ネタにもした鹿島海軍航空隊跡地

 

この門柱、塀は当時の物

 

 

再びこの地を訪れたのは、ここがゴジラ-1.0のロケ地であり、ゴジラ展示イベントが開催されていたのだ。

 

震電が整備されていた格納庫。実際は戦時中トラックなど作業車の車庫であった。

 

映画では扉は全て閉められていた。 敷島が乗るやっと動いていたようなバイク陸王。

 

本作に登場した震電は福岡県大刀洗平和記念館に展示してある実物大模型なのである。

 

 

それが実際にこの地に来ていたと知ったのは映画を観た少し後であった。(画像拝借)

 

 

 

映画で格納庫に入った敷島が初めて震電を眼にするとき 操縦席後方に登載されているエンジンのカバーが外されてエンジンが見える状態となっていた。映画館の座席から乗り出してまで確認したのだがCG処理ではないかと思っていた。

 

しかし、この写真をみるとエンジン部が開いておりここにダミーエンジンを載せた可能性も高いが、ここにブルーシートを張ってCG処理をしたのだろうか????

 

 

戦後医療施設として使われていた航空隊基地本庁舎。 ここでゴジラ対策会議「巨大生物對作会議」「典子の病室」などが撮影された。

 

対策会議を終えて皆が出てくる入口。

 

今回のメダマが館内に展示!!!

 

撮影用の震電操縦席である!!! ここに敷島役の神木隆之介が座り飛行シーンなどを撮影したのだ。

 

 

当時の実物の計器も使い作られた操縦席。 現在アメリカの倉庫に眠る実物の震電のものとは配置が異なる部分があるが、この作品の設定上試作機ではなく実戦に配備された機体ということを踏まえて実戦機をイメージした配置にアレンジされているというコダワリの造り。

 

映画でも整備員が説明した、正面下部に付けられた「爆弾の安全装置解除レバー」(写真上)
座席右側の「脱出装置稼働レバー」が見える。

 

脱出装置のドイツ語で書かれた銘板はこのダミーにはついておらず、大刀洗の実物大模型に付けられている。

 

大刀洗「震電」の座席写真

もちろんこの脱出装置(射出シート)は架空のものであり、実機への搭載はもちろん当時の日本に存在すらない。しかし、この震電の先尾翼(エンテ型=プロペラが後ろについている)という特異な機体により、操縦者が脱出する時にプロペラに巻き込まれる危険性があった。それを回避するために射出シートも検討されたが当時は現実的ではなく、脱出時にはプロペラ軸に設けられた爆薬でプロペラを分離するという案があったが、これも試作段階では実現していない。

 

風防閉状態

 

後方から。

 

このダミーはこの施設を管理する美浦村が借用しており、今後の展示は不明であるとのこと。

どこかで常設展示していただきたいものである。