今回もシェフからです。
いつのころからか・・・
たぶんネットが普及し始めたころからだと思うのだが。
「評価してやる」という態度ありありのお客さんが散見されるようになった。
人それぞれだろうが、自分(シェフ)はそういう時が一番悲しい。
仮に褒められたとしても嬉しくはない。
「あ~楽しいひとときを過ごせた」という雰囲気でお客さんが帰られる時が、一番嬉しい。
だから自分もたまの外食のときは、作り立ての料理が目の前に運ばれて来ることが、とても幸せな事と思う。
食事のひとときを楽しむ場を作ること。
それが飲食の原点と自分をつねに戒めている。
お客さんが楽しむ事ができない要因(味・接客・雰囲気)を少しでも減らす努力に、毎日15、6時間の労働を費やしている。
それは評価されるためではない。
そして自分が食べる側に回っているときは、料理を作ってくれた人や食材にたずさわった人、すべての人たちに感謝の気持ちを忘れないようにしたいと思う。
作り立てのものを食べられると言う幸せとともに…
震災後、特にそう思う。
★次回は3/13(火)にアップの予定です。