川崎市環境局のキャラクター「キレイクン」です。
シンプルな線で描かれたピクトのようなキャラで、
結構好きです。
スマイルに通じるものがありますね。
写真の鉄製看板の風化ぶりからすると、
かなりの年月を感じますが、
それもそのはず、誕生は昭和62年(1987)、
彼は、もう20年以上も前に登場していたのですから。
現在主流アニメキャラ風でなく、
マークデザインとして考案されたのが分かります。
「キレイクン」がシンプルなだけでなく、
見る人の視線のつかみになっているのは、
首がかたむいている点ですね。
おどけているのか、ポーズをとっているのか、
いずれにしろ見る人に不思議な印象を与えるのは
まちがいないでしょう。
不思議な印象が「?、?、?、なんだろう・・・」と、
思考をうながすのですね。
また、頭がまっすぐに立っていないことで、
おしつけがましい印象が薄れてもいます。
ついでに、こどものお絵かきをきれいにしただけではない、
デザインとしてのクールさを獲得しています。
曲がった首で、思い出すことが三つあります。
一つは、ベラルーシ(ロシア)出身の有名な画家
シャガールの絵です。
これは「彼女をめぐって」という作品の一部に描かれた
シャガール本人の自画像ですが、
首が曲がっているというか、
完全にひっくりかえっています。
このほか、首が曲がった、傾いた、ろくろ首のように長い首の
人物が、数多くの作品に登場します。
シャガールは、うれしい、歓喜の表現、
最大限の喜びを表すシンボル、イコンとして、
首の曲がった人物をとりいれたのだと思います。
シャガールの絵を好きになったきっかけは、
もう30年も前、学生時代のことですが、
当時つきあっていた彼女が好きだったことに始まります。
美大の頃で、その頃もっとも気にいっていたのは
マチスの絵です。(いまもお気に入りです)
マチスも喜び、歓喜を描く画家ですが、
かなり抽象度の高い作品を創っています。
シャガールの絵から感じられるファンタジー的な雰囲気より、
視覚的な抽象性のほうが好きなんですね。
でもその彼女から、絵画が人に与える印象、力の強度は、
人によって違うことをあらためて学びましたし、
シャガールの絵が好まれる理由と、
それを好む人たちの心理もなんとなく理解できるようになりました。
それでも、マチスの方が好みですが。(笑)
二つめは、・・・・エクソシスト。
首がぐるっと回るだけで、こんなに気持ち悪いというか、
おぞましいのものだということを、
リアルに見せつけてくれた映画です。
高度なSFXだとか、CGだとかを使っているわけでもないのに、
すごい視覚表現ができること、
人間の視覚認識、常識からはずれたものへ恐怖を意識させてくれましたね。
非常識なものに対する恐怖は、
常識的な文化的なコードにしばられていればいるほど、
大きくなるのでしょう。
岡本太郎は「グラスの底に、顔があったっていいじゃないか」と
言ってましたね。
常識的な文化に対する挑戦だったのですね。
文化的なしばりは、幸福に暮らすには必要でしょうが、
そのしばりが、既得権となって、
差別だとか、集団的ないじめを発生させます・・・。
あー、話が曲がってきましたよ。
えーと、曲がった首のはなし。
最後、三つめは「たけしの首ひねり」。
たけしのファンになったのは、
もう30年も前、マンザイブームの渦中で
社会的な話題にもなった“ツービート”の漫才を観てからです。
一言で、毒舌といわれたマシンガンのような彼のトークにしびれましたね。
なんでもかんでも「ばかやろー」でこきおろすスタイルに
カタルシスをおぼえたものです。
そのたけしのクセ(?)に“首ひねり”があります。
あるとき舞台から落ちて頸椎を痛めたのがきっかけで、
首に違和感が残り、それをほぐすかのように、
左肩をきゅっと上げると同時に、頭を左側に傾ける仕草が
自然にでるようになったということです。
きっかけは、そんなところなのでしょうが、
その仕草を過剰にくりかえしたのは、
出演者の多いテレビ番組で、
視聴者に印象を残すために、
意識的に繰り返すようになったという
コメントを見かけた記憶があります。
たけしは、間違いなく、
視聴者に違和感を与える“首ひねり”を
ひんぱんにやったのだと確信しています。
目立つためにとった戦術ですね。
首が曲がっていることの違和感に、
なにかときめきを感じるのは、
こんな記憶が積み重なっているからでした。
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