クレオパトラに思い重ね | 光と影のドキュメンタリー!

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安藤、もう惑わされない

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エジプトの女王、クレオパトラは強い女性だった。安藤美姫は、心の弱さがあったかつての自分を鼓舞するような滑りで曲に思いを重ねたがSP4位から浮上できず、メダルには届かなかった。それでも自身の演技が終わった時点ではトップ。「SPの結果が悔しくて落ち込んでいたが、みなさんへの感謝の気持ちを出すのが自分だと思っていたのでよかった」。達成感からか自然と「ありがとうございました」との言葉が出た。
 トリノ五輪では4回転サルコーを跳んだ。夢だったから。しかし、転倒して15位。賛否両論が日本中に渦巻いたのは知っている。「4回転にトライしてくれて勇気をもらった」「日本代表として自覚がない」-。もう、分からなくなった。
 あれからの4年間は浮いて沈み、また浮き上がった。2007年に世界女王になり、翌08年の世界選手権は負傷で無念の途中棄権。昨季は大人のスケーターに脱皮した。「(07年の金より)意味がある」という復活の銅メダルに輝いた09年世界選手権の地で、一つの転機があった。
 フリーへ向けた公式練習の直前だった。モロゾフ・コーチから連続3回転を外して安全策で臨むように指示され、「はい」と返事をできなかった。自分の気持ちとしては受け入れたが、心に引っ掛かっていたのは周囲の、特に日本の目だった。
 「(難しいジャンプを回避すると)逃げた、ととらえる人が日本にはいる」。そう思いを伝えたらモロゾフ・コーチに激怒された。「フィギュアはジャンプだけではなく人に見せるスポーツ。それが分からないなら試合に出るな」と。はっとした。この競技に対する考え方が、変わった。もう惑わされない。2度目の五輪は自分がやるべきことをやったと思えたから、「トリノでは失敗ばかりしていたが、自分なりに成長できたと思う」。4年前より晴れやかな気がした。
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