久し振りにギリシャ神話を一つ。
3人の女神が美を競うことになりました。
いずれも誇り高き美女ばかり。
まずはゼウスの正妻ヘラで、
オリンポスの女神の中の女神。
だが浮気者のゼウスの相手を処罰することを
殆ど天職としていたという。
それから戦と知性の女神アテナ。
毅然とした美貌を備え、
言い寄る男たちをまったく相手にせず、
誰とも関係を持たなかったという。
そして恋の女神アフロディテ。
女性美の極致といわれるその姿は、
男という男を虜にしたが、
なぜか夫に選んだのは
醜い鍛冶の神ヘパイストスだった。
さて、この稀に見る美の争いの審判
を任されたのがトロイの王子パリス。
果たして世界が注目したその判定は?
結果を言ってしまうと、
No.1に選ばれたのはアフロディテだった。

アフロディテ(ローマ神話ではビーナス)
ところがこの判定には賄賂が絡んでいた
という噂が絶えない。
その賄賂というのがもう一人の美女。
それはスパルタ王メネラオスの妃ヘレネ。
アフロディテ自身も認める絶世の美女で、
人妻とはいえ誰もが「あわよくば」
と狙っていることを彼女は知っていた。
そこで、自分を一番にしたらヘレネを与える
とパリスに囁いていたのだ。
パリスがその取引に乗ったのは言うまでもない。
約束通りアフロディテはパリスを
ヘレネのもとへ導いた。
幸いと言うべきか、そのとき王は不在で、
パリスはヘレネを奪い去ってしまった。
それがきっかけで起きたのが
ご存知トロイ戦争というわけだ。
この戦争は10年も続き、
パリスは世を去りトロイも滅んだ。

ヘレネとパリス
さて、絶世の美女が禍をもたらすことは
しばしば語られてきました。
美しいにもほどがあるというわけです。
もしあなたの周りにそれらしき美女がいなければ、
それは幸運だと思っていいかも知れないですね。