前回、写真の復元作業をした後、今度は
PC本体に不具合が生じて6日ほどPC病院に
入院していました。
結局データの取り出しとPCの初期化などで
¥35000の治療費を払うはめになりました。
全てはうっかり、未知のファイルを開いた事から
始まりました。
皆さんも気をつけて。
それにしても¥高いワンクリックだったな。(>_<)
そんなわけで公開が遅くなりました。
「さかなや」で例のごとく「BU-KOMEコンビ」の武勇伝がはじまる。
それはいつしか、どちらがお付き合いした?オナゴが多いのか。
自慢話にと変わっていく。
酒の量が進むにつれオナゴの数も増え
おなかと一緒に話もふくれあがる。
彼ら曰く、程良い太めかげんは女の子に安心感を
与えるそうだ。なるほど二人共おなかを中心に程良く?丸くふくれている。
相変わらずの凸凹コンビぶりは他のお客さんの笑いをもさそう。
気がつけば3人で始まった晩酌も8人ほどでの宴席に
変わっていた
始めに合流したのはBU-ちゃんのもう一人のアシスタント、ROY。
「オツカレサマデス。ヒサシブリネ。コンバンワ。」
ちょこんとあたまを下げて満面の笑みであいさつをくれる。
会うたびに日本語がうまくなっているのにはびっくりさせられる。
気のいい愛すべきフィリピン人だ。
仕事は有能で特にその情報収集の能力はぬけていた。
同じアシスタント仲間のKOMEチャンもフィリピン女性と結婚後、
二人の子供と家族4人で長らくマニラに住んではいるが
やはり日本人としての限界は有るようだ。
そしてこのROYのもたらす情報が今夜の後々の展開を大きく左右
して行く事となる。
その後もプロモーター仲間や知り合いの商社マンも加わって、
政治の話でむきになったり、下ネタで爆笑したりで話も人も
あっちこっちと飛び回りにぎやかで楽しい場となった。
「さあて、そろそろいいお時間になりました。
行きますよ。行っちゃいますよ。」
BU-KOMEの幸せいっぱいの丸い顔二つ。
「おなごさんに会いたいよう。呑んで歌ってガンガン行きましょう。」
それを合図に総勢8人、夜の街にくりだした。
さてどこから行きますか。
とたんにワイワイガヤガヤ始まった。
それぞれにお気に入りの店が有って、と言うか女の子がいるようで
何んとも収拾がつかない。
とりあえず明日も仕事の商社マン、Y君のお気に入りのクラブに
行くことになった。
「お願いします。
朝一から大事な会議が有って12時前には帰りたいんです。」
「ナ二イ付き合い悪すぎだよ。そんなに大事な仕事があるんなら
今から帰っちまえよ。」 冷たく突き放すKOMEちゃん。
Y君は単身赴任して2年目になるが、来た当初は
右も左もわからず、唯一会社の先輩に教えられた「さかなや」に通っていた。
そこで店主のE-さんに紹介されたのがKOMEちゃんだった。
KOMEちゃんは、そんなY君のめんどうをあれこれとみてくれたそうだ。
それ以来、Y君はKOMEちゃんに頭が上がらない。
「そんな冷たい事言わないでよ。」「行くって約束したんだから。」
「お願いだからー。」
Y君の顔つきと話ぶりが何かおかしくなってくる。
おネエ言葉になよっとした体つきでKOMEちゃんの腕を両手で
ゆさぶる。
Y君は酒がまわってくると普段の彼からは想像もできない女の子
Y子ちゃんに変貌するのだ。
俺も初めての時はさすがにびっくりした。
場を盛り上げるためのパフォーマンスか冗談かと思った。
Y君もはじめは呑んだ勢いで冗談で始めたそうだ。
周りにも大受けで、何度かする内に自分も楽しくなって
いつしかY子ちゃんのほうがほんとの自分に
思える様になったとか。
元々、素質というか下地が有ったんだろうな。
そして変貌のキーワードは「仲間」「リラックス」「お酒」の三つで
それ以外の時はホントの自分?は見せないそうだ。
男も好きだが女も好きで、今 はまっているのは
男っぽいニューハーフだって。
何だかわけがわからない。
俺には全く理解が出来ません。
そんなわけで1軒目はニューハーフの店へ。
日本でいえばちょっと大きめのショーパブかな。
この頃になると「俺はBAKLA(オカマちゃん)なんか
大嫌いだ!」と吠えていたBU-ちゃんも横に座った
BAKLAちゃんに骨ぬきにされていた。
俺はこのニューハーフの子たちが好きだ。
仕事に対する姿勢が大好きだ。
どんなお客さんでも絶対に楽しませる。
そしてその為の努力は惜しまない。
こんな当たり前のことが自分の店では出来ているのだろうか。
女の子はみちろん、俺もスタッフもどうだろう。
彼女たちの日給はわずか数百円だ。
ドリンクとリクエストバックも有るが、もう一つ大きな収入源が有る。
お客さんからのチップだ。
彼女たちの収入のほとんどがこのチップからと言っても過言ではない。
チップ社会のフィリピンでチップで稼ぐことは決して珍しい事ではない。
多くのチップを得る為にプロとしての自覚と誇りをもって
毎日のショーに磨きをかけ、時には体を張ってお客さんを楽しませる、
そんなエンターテイナーBAKLAちゃんにMABUHAY(かんぱい)。
BAKLAちゃんでしょうか?
程よく酒も回り2軒目のクラブで呑んで歌っての大騒ぎ、
両脇にお気に入りのマガンダを抱えてBU-KOMEも絶好調を迎えていた。
すでにY君たち明朝仕事組は惜しみながらも途中で帰り、
店を出る時には元の3人にROYを加えた4人になっていた。
12時もとっくに過ぎて、さすがに俺もホテルのベットが恋しくなった。
疲れがどっと押し寄せる。
酒も少し呑みすぎた。
ふだんならこれでお開きとなるはずだったが今晩は違っていた。
「ホテルまで送って行きますので、その途中なんですが15分ほど
寄り道してもいいですか。」 BU-ちゃんが俺に聞く。
「ああ別にかまわないけど。どこ行くの。」
「ちょっとテイクアウトをゲットです。」 BU-KOMEが声を合わせる。
テイクアウトの一人にレイラはいた。
・・・continue