回想 レイラ 16才の売春婦 Ⅲ | パブ ライトハウス 

パブ ライトハウス 

セクシーフィリピーナ♡勢ぞろい!!!
◆◇◆ダンスショー&イベント◆◇◆

新潟県最大級のフィリピンパブ・・・まだまだ頑張ってます。



 ふと目覚める。

車のゆれが気持ち良く、いつの間にか眠っていた。

エアコンで体が冷える。

サイドウィンドウを半分ほど開ける。

もやっとした生温かい外気が一気に流れ込む。

外は昼間の喧騒がうそのように静まりかえっていた。

 

 どうやら車はキリノアベニューからパコに入りかけているようだ。

「すみません。もうすぐですから。」

助手席のBU-ちゃんが後ろを振り向いて声をかけてくる。

 

 パコには日本人が入るようなカラオケハウスやクラブはほとんど無い。

地元の客を相手にするバーやビデオケハウスが有るだけだ。

ハウスと言っても粗末な店が多く中には板で囲っただけのものも有る。

  ビデオケとはカラオケのことだ。

夕方から近所の仲間や家族で集まっては一回10円ほどでビデオケを楽しんでいる。 

しかしこんな健全な店ばかりではない 。

パブ ライトハウス ~フィリピンパブ~
 フィリピンには女を買う事の出来る店が数多く存在する。

買春目的でフィリピンに行く日本人が後を絶たないのも事実だ。

 クラブやデイスコバーなどで売春婦と直接交渉もできたし、 

置屋に行って何十人もずらっと顔見せに出てきた女からチョイスする事もできた。

 

 今向かっている所はパコに有る一軒の置屋だった。

CASAカーサ(家ースペイン語)とよばれる置屋は

住宅密集地の中にあちらこちらと点在していた。

 

比較的治安のいいとされているマカテイのビルの中にも

数軒有ったのを記憶している。

 これらは全て非合法で当然売春も禁止されている。が、売春で警察に捕まった

という話はほとんど聞かない。

パブ ライトハウス ~フィリピンパブ~
 やがて車はビデオケの看板の前で止まった。

ここは表向きはビデオケ屋だが本業は地元でも有名な置屋だった。 

当然バックにはこの界隈を仕切っているマフィアが控えている。

 

 置屋とマフィア、そしてポリスに住民、お互いが親戚どうしだったり

昔からの幼馴染や知り合いも多く慢性的ななれ合いやアンダーテーブル(袖の下)、  

そして口止め料に暗黙の脅しなど、それらが複雑に絡み合って

微妙なバランスを保ってきた。


パブ ライトハウス ~フィリピンパブ~
 
そしてこのパコはROYの生まれ育った街だった。    

置屋にとって日本人と接触の多いROYは大事な存在で

お互いに持ちつ持たれつの関係でも有った。

 

 この置屋のママからROYにテックス(メール)がきた。

「昨夜新しい女が3人来た。

3人とも初めてで若い子ばかりだ。どうする?」

 

 それを聞いたBU-KOMEは二つ返事の即答

だったのは言うまでもない。

 その後のやり取りで、12時過ぎに必ず行くから3人共残して置く様に念押しまでして、 

 最後のクラブを出る時には「これから行く。」

とROYにメールを送らせた。
なんとも女の事に関してはまめだ。

仕事もこれだけまめだったら、と一瞬頭をよぎる


パブ ライトハウス ~フィリピンパブ~
 ビデオケ屋はすでに閉店して看板の灯は消えている。

入り口脇の裸電球が黄色く揺れているだけだ。

 そこから右手に、隣の家との間に奥につながる路地が有った。

人一人がやっと通れる路地を、ROYを先頭に4人が一列に進む。

突然視野が広がると10坪ほどの裏庭に出ていた。  

  隣と思われた家がどうやら母屋らしい。

裏口の明かりがついて中から小太りのママが出て来た。
 

 あいさつもそこそこに中に入る。

薄暗いキッチンを抜けて居間に入ると、反対側正面に

表につながるドアが有り、その間右の壁際に

やけに大きなソファが置いて有る。

 勧められるままBU-KOMEと3人でそのソファに座る。  

体が深く沈み込む。

 

ROYはすぐ脇の椅子に座って、小さなテーブルを

はさんで何やらママと話をしていた。


 ソファの正面に2階につながる階段が有った。
初めに足元が、そして腰、胸、

階段を女たちがゆっくりと下りて来る。

やがて俺たちの前に5人の女が並んだ。 


 後からの3人が新人なのはすぐにわかった。

目が落ち着かず顔のこわばりが隠せない。

それでもママに教えられているのだろう。

無理に笑い顔を作ろうとする。


 ぎこちないその姿は壊れかけた人形の様にも

見える。

 

 その中でも最後に並んだ子は

どうしても目線が下を向く。

その度に長い髪の毛が半分ほど顔を覆ってしまう。 

ママの声が飛ぶ。

 

「TUMINGIN KA SA AKIN,AT NGUMITI KA.」

(前を見て。 笑って。)

「OPO」

(はい)

かぼそい声でその子が答える。


 そして、肩より長いその髪を右手で耳の後ろにはさみ、

意を決した様に顔を上げる。

 その挑むような眼は、まるで何かに

怒っている様にも見えた。

 

 しかしその眼は一瞬の瞬きの中で微笑みに変わった。

まるで最初から微笑んでいるかの様に、それが当たり前の様に。

パブ ライトハウス ~フィリピンパブ~
どうぞ私を買って下さい。

どう?わたしは良い女でしょう。

 女が語りかける。

 

その時、俺の中で何かがはじけた。
俺は初めて女を買った。

 

                         ・・・continue