2月末で店長が退店する事になった。信頼関係が保てなくなり断腸の思いでの結論だった。
俺の力不足が原因である。
長い間一緒に戦ってきた仲間が去るのは非常に辛い事だが
今は、彼の今後の健闘を祈るばかりだ。
この20年間、来る者と去る者の繰り返しで今回の様に辛い事も有ったが
いい思い出もたくさん有ったな。
20年前、たった5人のタレントでライトハウスはオープンしたけど、まあこれが大変なスタートとなった。
大体、当初は最低10人以上の来日で準備していたのに、それも4~5カ月もまえから。
入管の猫の目の様に変わる規則や、当時のプロダクションの力不足、わけのわからないフィリピンサイド
のプロダクションの対応。こちらも全てが初めての経験で、要はみんなで右往左往していたわけだ。
これは当時の入管も同じで新しい規則を作っては、変更、修正の繰り返しで、まあ店もプロダクションも
翻弄されたものだ。
そんなわけで何とか入国できた5人だがタイマー(2回以上来日)はリンダ1人で、
残りの4人は皆ファーストタイマーだった。
フィリピンで日本語のレッスンはしてきたが、通用するわけもなく簡単な英語と、
ほとんどはリンダを通してのコミュニケーションだった。
フィリピンの貧しいいなかから、初めて日本にやって来た彼女たち。
言葉も解らず、名ばかりのダンサーやシンガー。
わるいけど俺にはジャガイモやカボチャにみえた。
こんなんでお店やっていけるんかなあ。
これが初めて彼女たちと会った時の俺の正直な気持ちだった。
・・・to be continued