冬のお仕事で多いのは室内でできることです。母は裂き織をしていました。裂き織は古着のリサイクルとしてはとても古くから受け継がれてきました。

 布は小さなものも大事に取っておいて、つぎはぎに使っていましたし、つぎはぎで使えないものが裂き織になっていたようです。

 裂き織にもならない布を集めて作るのは「つぎ毬」です。このつぎ毬、幼いころは室内遊びに使った記憶がありますが、本当に見かけることがなくなりました。母のことだから、どこかにつぎ毬用に布がストックされてあるに違いありません。ぼろぼろの布を丸めてだいたい球形に整えて、一番外側だけを彩りよく体裁のいい布で巻いて作るのですが、最後は縫い留める。この縫い留め方に手際のうまさが出るらしかった。うまく縫い留めたものは子供が遊んでもほどけることなく汚れるまで遊べたのだ。猫が追いかけて爪でつかんだりかじったりするのにも耐えた。

 写真に撮ろうとしましたが「つぎ毬」はもう残っていません。