シェアハウスにいる7人の人間の優しさと残酷さとが複雑に絡み合った物語。観客はその複雑な共存する中での価値観やモラルとかルールというモノそれが場面や場の空気で変わってしまったり、違ってきたりする。「生きていく」ことで色んなモノが失われていく様を目の当たりにすることになる。「ばよんばよん」はこの作品の中では警鐘なんだろうけれどその警鐘が段々と聞こえぬようになるのか、敢えて聞こえなぬフリをしているのか。鳴り響く中で物語は終わっていく。
愛役、板倉さん。記憶障害を持つ女のコのような男。作品の中では正直という立場何だろうな。独特な雰囲気の中で正面をしっかり見据えた芝居は上手いなぁと思いながら観てました。
矢部役、いばさん。シェアハウスの管理人。のらりくらりとした雰囲気の中に少し茶目っ気があって存在感はありました。まとめ役の立場であくまで中立といった役割でしょうか。
小暮役、砂月さん。男の子のような女のコ。初舞台という事ですがビックリする程落ち着いた芝居をされてました。立場的には良心かな。とても傷つきやすい繊細さをあわせ持つ。
みかん役、鶴田さん。自分に正直である意味ひっかきまわす役。作品の中では敢えていうなら正義感でしょうか。かわいいんだけど小悪魔的な雰囲気があってイラつくけどかわいかったです。
塩田役、七星さん。作品の中では罪悪感という感情の立場かなぁ。私はこの役に一番近いかもしれません。いつも自信が無くて意見があっても言えなくて。後でモヤモヤいつもしていて。私を見ているようで辛かったな。動きの面白さの中にある後ろ向きな感情。観ていて上手く表現出来てるなぁと思って観てました。
田口役、みきをさん。役割としては欲望、もしくは愛情でしょうか。ストレートな人だなぁ。上手く立ち回っている印象が強いなぁ。したたかさの中にかわいさもあって憎めない役をされてました。上手いなぁ。
まさもと役、山本さん。役割としては素直なのかなぁ。裏表がないというか、開けっぴろげといった所かなぁ。でもこうした人は誤解もされやすいんだよなぁ。正直すぎて。合わせるのが下手な不器用な一面もありますからね。彼の役には少しトキメキました。カッコいいなぁと、正直に生きるって難しいですからね。
物語の中でシェアハウスからまさもと(素直)が姿を消し、愛(正直)が姿を消して行く事で周りが表面上変化していくことで、そこで生きていく上で小暮(良心)も変化を迫られる事となる。
正直後味は良くない芝居ではあるけれど、生きていく為には飲み込まなければならないモノもある訳でそれでも生きていかなければならないという難しい物語。大きく改正したようなので前作はわからないけれど考えさせられました。
皆様お疲れ様でした。また作品を拝見させてもらえるのを楽しみにしております。

