
『殺意~ストリップショウ~』見終わった後「わあああ」ってなりました。音楽、ダンス、芝居全てあまりに凄くて衝撃的でした。何度もゾクゾクしました。とにかく凄かった。物語の中盤あたりに主人公の境遇に泣きました。
物語は戦中戦後と生き抜いたある1人の女性ストリップパーの人生物語。
元山さん、彼女の芝居が本当に凄かった。何度もゾクゾクして震えたし、境遇に泣いた。女が女である為の全てが積め混んであるように思えました。始まって彼女が酒を飲みその後奇声をあげる。まるで何かを吐き出す為の準備をするための叫びに、口に出す気はなかったのかもでも彼女の中でストリップパーとしての最後の舞台で吐き出さずにはいられなかったその奇声にひかれました。戦後の混乱に巻き込まれ信じていたモノが崩れていくさまに信じていた男を殺すと狂喜な感情にかりたてられる。戦後の閉塞した世の中で傍観者であった彼女が時代の渦に巻き込まていく。感情を剥き出しにして吐き出す姿は圧巻でした。
島﨑さん主人公の少女時代をかわいらしく演じておられました。でも戦中時代のお国な為にと働く狂喜的な部分の表現は凄かった。物語が始まったすぐは彼女の少女時代の話で物語は進んでいき元山さんは傍観者の立場、それが戦後の混乱のかなかで狂喜の沙汰を起こそうとする
元山さんの傍観者となりストッパーとしての立場に島﨑さんが変わっていく。その表現と二人の芝居は見ごたえがありました。島﨑さんも凄かったな。純粋さと鬼気迫る表現の2つの顔をみせて頂きました。
宮谷さんやられました。胡散臭いんだけど、強力な統率力を持った指導者と欲望にまみれた泥臭い男としての一面。指導者としての一面は思わず聞き入ってしまうほどの説得力とオーラの凄さ。そして台詞量。とんでもないなと思いながら観てました。欲望にまみれた面では弱さを感じました。この作品の中では役が二面性を持った表現がなされている。指導者として面、男のさがを現している面とても人間臭くて魅いられました。時代は流れていくその中で考えや行動すらも変化せざる終えないし、特に戦後のような混沌とした閉塞的な世界ではやむおえない。そうでなければ生きては行けないのだから。そんな人間の愚かを表現されてました。
山本さん指導者に陶酔している主人公の兄。珍しく純粋で真っ直ぐな笑いなしの役所でした。結構笑わせる役所多い方ですからね。純粋な役もいいなぁと思いながら観てました。後半の戦後を生きる通りすがりの男の表現もさらっとして上手いな。
中江さん、喜怒哀楽をしっかり表現せずにどこまで自分の感情を抑えて指導者の弟という難しい役所でした。島﨑さんを抱えて自分の思いを吐き出すシーンはジーンとしました。戦後の元山さんを雇うオーナーの役。また弟とはまったく違う役所も演じてました。
三井田さん、昭和の女性の象徴的な控えめな母親。戦後の混乱の中で生き抜くしかなったたくましい女性。見事に両極端な二役を演じておられました。後半はエロかったな。
『殺意』ももう一度観たかったな。また違う面が観れたのかなぁ。残念でした。
時代は流れていくし、その流れに乗らなくては生きては行けない。戦後の日本は今の日本に似ている気がします。お金はあっても貧しくて先が見えなくてそれでも生きていかなければならない。「表裏一体」そんな言葉が頭の中に浮かびました。人間は浅はかでそれでも生きていかなければならないちっぽけないとおしい生き物なのかな。
皆様お疲れ様でした。長々失礼しました。