迫力あるなあ。現実っぽいからか。荒唐無稽と思いつつも、あり得そう.魚釣島の灯台に中国国旗を貼り付ける謎の輩。彼らは中国軍隊か。奪還する指令を受ける自衛隊特殊部隊の精鋭3人。見事に武器を使わずにやり込むという、スリリングなオープニングから、実際の国際事件を背景にしながら、北朝鮮の邦人奪還の指令を時の総理から受ける。ここが見もの。命令は人道的なものか、あるいは国民への政治的アピールか。どちらにせよ、自衛隊は指令は完遂するもの。命をかける。部隊全員の命より、指令つまり救出する邦人の命のほうが重い。軍隊ではないのに、ということに気ずかせられる。台風の中の潜水艦からの上陸、必死の脱出と、映画さながら。すごい臨場感。一気読みしたあとで著者を確認したら、本当に特殊部隊を作った人らしい。なるほど、日々訓練してるわけかあ。立派に軍隊なんだなあ、法的に認められてないけど、と、あらためて自衛隊の実際を理解できた気がするよ。そして、同盟うんぬん以上の国同士の駆け引きの解釈。うん。おもしろかった。