5つの小編集。学校に行っていず、口を聞けない子ども、どうしようもない親にネグレクトされ、学校にも行っていなかった子ども、殺人を犯した弟のせいで生活がぼろぼろになった姉、幸せな家族二車で突っ込んでしまい、夫を殺してしまったボンボンの青年。DY夫を殺した女と知り合った男。社会の隅でひっそりとというイメージだった。そんな人もいるかもしれない、でも滅多に出会うことがない人たちの物語。異次元めいた感じすらある。そう考えるとやっぱホラーじみてるのかもしれない。強烈な恐ろしさや理不尽さなどはない。なんかほんのちょっと、ベクトルが違うというか異相というか。それでいて、裏汚れた環境や寒々しい空気は現実そのもの。こういう空気を紡ぎ出すの、うまいなあ。小学校に行ってない子ども、確かにいるだろう。親が大人になりきれず、自身以外に興味を持たず、それを咎めない周りが居ないなら。なんか増えていきそうな気がする。それが何よりも怖く感じるなあ。おもしろかった。