26/07/22 滝川さり あかづめの匣 | ptureのブログ

いいぞ、なかなか怖いよ。大きな屋敷の廃屋に入ってしまうと、窒息して無惨に死んでしまう。その怪異はあかづめとされ、その怪異を詳細に知る者はいない。知ってしまったら自身に襲いかかる怪異だから。怪異にあった犠牲者たちは、一様に閉ざされた空間の中で顔を紫にうっ血させ、爪が剥がれるまで壁や扉をかきむしり死んでいる。その悲惨な状況がなんともゾッとするし、怪異の源が人身御供であり、その状況もまた目を背きたくなるなる。だから怖い。異なる時代のエピソードが連なり、最後に怪異の真実を知るわけなんだけど、これはおまけといっていいのかな。各話がどの時代か、パズルのように答え合わせがある。確かにそれぞれヒント部分は読みながらひっかかったけど、そこまで気にはしなかった。これがなくても、本筋はぶれないんだけど、まあ読み終わった後の恐怖落としみたいな感じなのかな。サービス精神あるなあ。よいホラー作家さんだよな。