4作目。今回は雪女がテーマ。有能調査員で秘書の万場さんが勉強会で、とある凍死死体の耳の下あたり並ぶ3つの痣に気づく。なんか見覚えが。あ、前も他の凍死体の写真で見た覚えが。これは変だ、他にもあるかもってんでチームみんなでデータベースにアクセス。みつからなかったけど、郡山で女性の凍死死体。こちらは痣はないけど、幽霊の目撃譚が残る。一体なんなんだと東北を中心に調査開始。仙台に郡山、そして秋田。おー、今回はバラバラのピースがだんだん引っ付いていく感じがよいねえ。立派な刑事ものだよ。それでいて、最後まで痣はなんなのかわからない。凍えると熱くなって裸になるってな天久鷹央にもでてきた医療症状もでてきたりと、一級のミステリにしあがってるじゃないか。それでいて、最後まで怪異を匂わせてるのもよいねえ。最後、被害者予備軍、犯人、捜査官たちが川反の居酒屋の個室で酒のんでおでん食べてるのが、ほっとするというか、この物語、シリーズで不幸だった人たちへの贈り物に見える。こういうのはミステリにはあんまりないから新鮮だし、好きだな。勇くんの、唯一記憶に残る肉親、父親の記憶が実は父親じゃなかったことのやるせない感情、震えたなあ。それを支える清花さんにも泣けたな。おもしろかった。