3作目。駅前に暴走してくる車。3人を轢き殺し、車外に出た男は老婦人、若い女性、女子高生、小学生を刺し殺す。男はその場で逮捕。勾留されると同時に彼の釈放を要求する爆弾テロが発生。いわく、犯人は就職氷河期時代の犠牲者であり、彼の犯罪は社会が悪いからというもの。そんな爆弾テロの言い分に傾倒していく一部のネット市民。彼らはニセ爆弾予告やら、実際ネットに投稿された爆弾をつくったり。そして爆弾テロ犯人が護送される男を助け逃走する。うっほー。目が離せない怒涛のストーリー展開。不破検事、相変わらずロボットみたいな法厳守マシーン。これがよい。感情を全く隠せない惣領ちゃんを見ると、確かに不破みたいな人こそ検事にふさわしいよなあとも思ってしまう。にしても、最初の殺害シーン凄まじいな。これでしっかり煽られた。今回は氷河期世代みたいに、十把一絡げな言い方の危険さというか、いい加減さをこれでもかと訴えてくる。そしてそんな取り上げ方のマスコミをばっかじゃねーの?って怒鳴ってる感じ。
今回の事件の原因。親になじられて、自らの不遇を今の世の中のせいと曲解し平和な日常の破壊を目指すというもの。それを世間に知らしめることが検事としての仕事ということなんだろうな。罪を犯した人間を方に基づき正当に裁くということと同時に。堪能した。おもしろかった。