25/09/07 嗣人 霧の出る森 | ptureのブログ

舞台は筑後というから、北九州のほう。そういやあんまり、そっち方面舞台のホラーって読んだことないかも。7つの小編で、いずれも名前はついてないけど古くから禁足地として崇められている山にまつわる話。一話目は都会から移住してきた定年後の夫婦。旦那が山菜取りでこの山に迷い込む。見つかった夫、でも違う。一体だれなのか。両親が離婚して山の麓の集落から離れ、教師として舞い戻ってきた女性、移住いした家に開かずの間がある、フリーランスでリモートで働く男性。山の麓にある霊園に仕事がある男性。この麓の家から問い合わせがあり保険営業する男性、反りが合わない両親。父親が死に、山の麓の霊園を購入し埋葬する男性、この山を調査する大学の民俗学研究会。もともと怪異は不条理なので、そちらはどきどきすればいい。でも人間関係は違う。下請けを人と思わない霊園の社長だとか、息子の嫁を全く認めずただ冷たく意地悪く接する母親だとか。こちらのほうが怖いよな。なんでそんなことできるんだろう。人の心ってそう簡単になくせる?いや、初めから無いなんてことあるのかなあ。一つ一つの話がうまくつながって、最終的にはこの禁足地はあの世とこの世の接点ということになるのかな。いいじゃないか。楽しみました。