24/06/18 星月渉 ヴンダーカンマー | ptureのブログ

このタイトル、「驚異の部屋」という意味だそうで。とある高校の同好会のメンバー5人がそれぞれ一人称で語っていく流れ。このサークルをつくった少女が殺される。誰が殺したのかということなんだけど、そもそもこのサークルは自然に人が入ったのではなく、少女が厳選して集めていた。その集めた理由が、いうなれば自分の異母兄妹ということになる。人の嫌な面を全面に押し出す。おぞましいというのがピッタリ合う。主人公の両親は殺され、彼自身はその母親から犯人に取り出されていたとか。知的障害を持つ母親が売春をしないようにするために関係を持つ息子とか。ブラジャーを買ってもらえないどころか、それを持つことを許さない母親を持つ娘とか。えぐいなあ。衝撃結構あったなあ。でもちょっと現実離れしすぎたのか、一日たつと、かなり内容は忘れちゃいそう。怖さではなく、嫌さにあてられるような本だった。楽しみました。